山口や九州北部で記録的大雨 土砂災害や川の氾濫に警戒を

梅雨前線の活動が活発になった影響で、特に山口県や九州北部では記録的な大雨となりました。このあと数時間は東日本を中心に局地的に激しい雨が降るおそれがあり、土砂災害や川の氾濫などに引き続き警戒が必要です。

気象庁によりますと、梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、29日から各地で大雨となり、この時間も東日本の山沿いを中心に雨雲が発達しています。

特に山口県や九州北部で記録的な雨量となり、1日に観測された最大の24時間雨量は▽山口市で289ミリ、▽大分県国東市国見で249.5ミリといずれも統計を取り始めてから最も多くなりました。

このあと数時間は東日本を中心に大気の不安定な状態が続く見込みで、山沿いなどで局地的に激しい雨が降るおそれがあります。

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。

雨がやんだあとに土砂災害が起きたり、川の水位が上昇して氾濫したりしたこともあります。

引き続き、増水した川や山の斜面などには近づかないようにしてください。

前線停滞続く 来週も大雨に警戒を

梅雨前線は来週、西日本付近で停滞を続ける見通しで、今後も西日本を中心に大雨に警戒が必要です。

今回、大雨となった九州や山口県でも3日、大雨になるおそれがあり、その後も前線の活動に強弱はあるものの、西日本を中心に雨量が多くなる可能性があります。

最新の気象情報を確認し早めの避難や対策を検討するようにしてください。