円相場 一時1ドル=145円台まで値下がり 約7か月ぶり

30日の東京外国為替市場、日本とアメリカの金融政策の方向性の違いから金利の高いドルを買って円を売る動きが進み、円相場は、一時、1ドル=145円台まで値下がりしました。
1ドル=145円台をつけたのは去年11月以来、およそ7か月ぶりです。

東京外国為替市場では、日本時間の29日夜にアメリカで発表された経済指標の結果を受けて、FRBがさらに利上げを行うという見方が広がったことから、円を売ってドルを買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル=145円台まで値下がりしました。

1ドル=145円台をつけたのは去年11月以来、およそ7か月ぶりです。

30日午後5時時点の円相場は、29日と比べて53銭円安ドル高の1ドル=144円84銭から86銭でした。

一方、ユーロに対しては、29日と比べて29銭円高ユーロ安の1ユーロ=157円23銭から27銭でした。

ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0855から57ドルでした。

市場関係者は「政府関係者から円安をけん制する発言が相次ぐなど、政府・日銀による市場介入への警戒感も根強く、値上がりしたドルを売って円を買う動きも出て、荒い値動きとなった」と話しています。