マイナンバーに別人の口座登録 修正促す文書郵送へ デジタル庁

マイナンバーの公金受取口座に家族ではない、無関係な別の人の口座が登録されるミスが確認された問題で、デジタル庁は、誤った口座が登録されている利用者に、修正の手続きを行うよう促す文書を30日から郵送すると発表しました。

マイナンバーとひも付けることで国の給付金などを受け取れる公金受取口座をめぐっては、家族ではない、無関係な別の人の口座が登録されるミスがこれまでに940件確認されています。

これについてデジタル庁は、誤登録が確認された利用者に対して、修正の手続きを行うよう促す文書を30日から郵送すると発表しました。

対象になっている人は、マイナポータルサイトからすでに口座情報が見られなくなっていて、デジタル庁では案内にしたがって、自身の名義の口座を登録してほしいと呼びかけています。

一方、マイナンバーカードを使い、住民票の写しなどの証明書を交付するシステムでトラブルが相次いだ問題で28日、あらたに別人の証明書が誤って発行されるトラブルがあったことがわかりました。

これについて河野大臣は、閣議のあとの記者会見で「システムの総点検が終わったと報告したばかりだが再度事案が発生し、大変申し訳なく思う。再点検が十分なものになるよう総務省と連携し、しっかりフォローしてまいりたい」と述べ、陳謝しました。