マイナカード総点検 “8月上旬に中間報告の公表を” 岸田首相

マイナンバーカードをめぐるトラブルが相次いでいることを受けた総点検について、岸田総理大臣は、河野デジタル大臣ら関係閣僚に対し、国民の不安払拭(ふっしょく)に向け、8月上旬に中間報告を公表するよう指示しました。

マイナンバーカードをめぐるトラブルが相次いでいることを受けて、政府は、ことしの秋までをめどに、カードの取得者向けの専用サイト「マイナポータル」で閲覧可能なすべてのデータの総点検を進めることにしています。

岸田総理大臣は、30日午前、河野デジタル大臣と松本総務大臣、それに加藤厚生労働大臣と会談し、総点検の進め方などについて意見を交わしました。

そして「現行の健康保険証の廃止には、国民の不安を払拭するための措置が完了することが大前提となる。しっかり取り組んでほしい」と述べ、8月上旬に、総点検の中間報告を公表するよう指示しました。

松本総務大臣は、記者団に対し「中間報告とともに、国民の不安を取り除けるような対策を取りまとめるよう指示があった。状況を正確にお知らせするように努めるという趣旨だと理解している」と述べました。

岸田首相 河野デジタル相らと改めて協議

岸田総理大臣は日中に続いて、30日夜、河野デジタル大臣と松本総務大臣、それに加藤厚生労働大臣らと、東京都内で食事をとりながら2時間近くにわたって会談しました。

出席者によりますと会談では、マイナンバーをめぐる問題が相次いでいることによる国民の不安をできるだけ早期に払しょくするため、総点検と再発防止の取り組みを着実に進めていくことを確認したということです。