マイナンバーカード 別人の証明書交付 総務相 点検徹底の考え

マイナンバーカードを使った証明書の交付システムの点検を終えたあとも別人の証明書が交付されたトラブルについて、松本総務大臣は「大変遺憾だ」としたうえで再度システムを止め、点検を徹底する考えを示しました。

マイナンバーカードを使ってコンビニなどで証明書を交付するシステムで誤って別人の証明書が交付されるなどの事案が相次いだ問題で、システムを運営する富士通の子会社は、すべてのシステムの点検が終了したとして運用を再開していました。

しかし28日、点検の対象となっていた福岡県宗像市役所の庁舎内のシステムで、誤って別人の証明書が交付されるトラブルが起きました。

松本総務大臣は30日の記者会見で「別人の証明書が交付される個人情報漏えい事案が発生したことは大変遺憾だ」と述べました。

そのうえで、富士通の子会社が運営する、全国123の自治体などのシステムを再度停止して点検すると説明しました。

そして「点検・改修などでコンビニ交付サービスを停止することになり、自治体や住民にご迷惑をおかけして、大変申し訳ない。事業者ともしっかりと連絡を取り合い、速やかに対応を進めていきたい」と述べました。