米 ヴァージン・ギャラクティックが初の商用宇宙旅行

アメリカの宇宙開発企業「ヴァージン・ギャラクティック」は、この企業としては初めてとなる商用の宇宙旅行を行いました。

アメリカの「ヴァージン・ギャラクティック」は自社で開発した宇宙船を使った宇宙旅行事業を進めていて、29日、この企業としては初となる商用の宇宙旅行を実施しました。

宇宙船に搭乗したのはイタリア空軍などに所属する乗客3人とパイロットなどあわせて6人です。

宇宙船は飛行機に連結された状態で西部ニューメキシコ州にある専用の空港から離陸しました。

上空およそ1万4000メートルで飛行機から切り離されたあと、宇宙船はみずからのエンジンを点火させて上昇し、高度およそ85キロメートルのアメリカ空軍が定義する「宇宙空間」に到達しました。

船内では乗客の3人が数分間、体を浮かせて無重力状態を体験しながら持ってきた機器を操作するなどしていました。

そして離陸から、およそ1時間10分後に宇宙船は無事地上に着陸し、企業側は今回のフライトは成功したと発表しました。

アメリカではほかにも民間企業による宇宙旅行事業が進められていて、このうち「スペースX」は月を周回する宇宙旅行を計画しているほか、「ブルーオリジン」も自社で開発した宇宙船を使った宇宙旅行の提供を目指しています。