警棒衝突で失明 沖縄県警巡査を業務上過失傷害の罪で在宅起訴

沖縄県警察本部の31歳の巡査が去年1月、沖縄市の路上で、バイクに乗っていた当時17歳の男子高校生に警棒を衝突させ、失明などの大けがをさせたとして、業務上過失傷害の罪で在宅起訴されました。

29日付けで在宅起訴されたのは、沖縄県警察本部の巡査、前田光介被告(31)です。

起訴状などによりますと、巡査は去年1月27日の午前1時すぎ、沖縄市の路上を歩いてパトロールしていた際、当時17歳の男子高校生が運転するバイクを止めようと警棒を持った右手を差し出し、警棒を右目付近に衝突させて失明や顔を骨折するなどの大けがをさせたとして業務上過失傷害の罪に問われています。

警察は去年11月、巡査がバイクを止めようとした一連の行為は職務執行上の適正さを欠き、故意による暴行と認められるとして、特別公務員暴行陵虐傷害の疑いで書類送検していました。

業務上過失傷害の罪で起訴した理由について、那覇地方検察庁は「証拠と法律に照らし、警察官が業務上必要な注意を怠ったことによって被害者を負傷させた事実が認められると判断した」としています。

高校生のけがをめぐっては、その後、大勢の若者が沖縄警察署に集まり、このうち20代の暴力団員や少年などあわせて15人が捜査車両などに石や空き瓶を投げるなどして壊したとして、暴力行為等処罰法違反の集団的器物損壊の疑いで検挙されています。