陸自ヘリコプター 事故と同型機の飛行訓練 30日以降再開へ

ことし4月、沖縄県の宮古島沖で起きた陸上自衛隊のヘリコプターの事故で、陸上自衛隊は、事故のあと見合わせている同型機の飛行訓練について、30日以降、再開させると発表しました。

ことし4月6日に、沖縄県の宮古島沖で起きた陸上自衛隊のヘリコプターの事故では、乗っていた隊員10人全員が死亡し、事故原因の究明が進められています。

事故が起きたUH60JAヘリコプターは、関東や九州、沖縄など全国7つの部隊に合わせておよそ40機が配備されていて、陸上自衛隊は災害派遣や救急患者の輸送などの任務を除いて飛行を見合わせていますが、機体を点検したところ異常はなかったなどとして、飛行訓練の再開について関係する自治体に理解を求めてきました。

その結果、訓練再開への理解が得られたなどとして、30日以降、再開させると発表しました。

一部の部隊では、天候などの条件が整えば30日にも訓練が行われる見通しです。

陸上自衛隊は飛行訓練の再開について「任務に万全を期すため、操縦士の技能向上を図る必要がある」としていて、当面は配備先の駐屯地の中や、周辺に設定されている飛行ルートに限定するとしています。