ラグビー日本代表 千葉 浦安での強化合宿を打ち上げ

ラグビーの日本代表は、ワールドカップに向けて千葉県浦安市で行っていた強化合宿を29日、打ち上げました。7月3日からは宮崎市に場所を移して再び合宿に入ります。

記事後半では合宿最終日に取材に応じた日本代表の藤井雄一郎ナショナルチームディレクターの主な一問一答をお伝えしています。

ラグビーの日本代表は、9月8日にフランスで開幕するワールドカップに向けて6月12日から浦安市で強化合宿を行っていて、29日、最終日を迎えました。

正午からおよそ10分間公開された練習で、選手たちは攻守にわかれて連係プレーの確認を行いました。

前回大会でキャプテンを務めたリーチマイケル選手や、チーム最年長、37歳の堀江翔太選手、それにフォワードの中心として活躍が期待される姫野和樹選手などが軽快な動きを見せていました。

チームは、この合宿でタックル練習を重点的に行い、選手たちは「体が強くなった」などと手応えを感じています。

7月3日からは宮崎市に場所を移して再び合宿に入り、8日から1週間おきに国内で強化試合やテストマッチを行ってワールドカップへの準備を進めます。

日本代表の藤井雄一郎ナショナルチームディレクターは「選手たちはみんな頑張ったと思う。ディフェンス面ではかなり成果があった。厳しいタックル練習を乗り越えた選手は成長できていると思う」と手応えを口にしました。

その上で「土台ができたので宮崎での合宿では戦術面に重点を置いていく。疲れがとれてきたらいい試合をすると思う」と期待感を示しました。

【主な一問一答】藤井雄一郎ナショナルチームディレクター

Q.この合宿での選手の出来は?

A.初日からかなり厳しいトレーニングだった。少しけが人も出たが、いろいろな選手が戻ってきているので、この3週間はよかったと思う。

Q.フィジカル面の強化の手応えは?

A.ディフェンスでかなり成果が出ている場面が多く見えるので、疲れがとれてきたらいい試合をするんじゃないかなと思う。

Q.過酷なタックル練習を見てどう感じたか?

A.僕も長いこと見ているが、2週間はかなり過酷だったと思う。

Q.タックル練習を経て、選手たちの成長を感じる部分は?

A.あの練習をすべてこなした選手と、そうでない選手ではグラウンドの中でのパフォーマンが少し違っているので、そういう意味では乗り越えた選手は成長できているのではないかと思う。

Q.戦術面ではどこに注力してきたか?

A.合宿が始まる前からブレイクダウンの衝突のところをリーグワンのレベルからもう一段上げることを目標にしていた。その部分は成果が出ているのではないかと思う。

Q.この合宿を振り返ってMVPは?

A.個人の選手をあげるのは難しい。選手たちはかなり体が痛かったと思うが、みんなよく頑張ったと思う。

Q.宮崎合宿に向けて強化したい点は?

A.土台がしっかりできたと思うので、それに戦術や戦略を組み込んでいく。ピッチに立っている選手が体現できるようにコーチングしていく。

Q.メンバーを絞る予定か?

A.チームを少し小さくして試合に臨むと思う。5、6名はチームを離れると思う。

Q.キャプテンについては?

A.試合を重ねていって、そのなかで正式に発表できるタイミングで発表する。

Q.宮崎合宿の練習の質や内容は?

A.1週目はそこまで落とさないが、2週目からはワールドカップと同じ形になってくると思う。

Q.選手のフィジカルやフィットネス、数値面では満足しているか?

A.数値では出しにくいがコーチ陣の感覚でわかる。AllBlacks XVはスーパーラグビーを経験している選手が出てくるので、そこでだいたいどれぐらいフィジカルが上がっているかがわかる。

Q.ディフェンス面ではどういう部分で成果が?

A.相手を押し込めるようなっているし、ミスタックルも減っている。反則の部分も少し改善できていると思う。

Q.今後はカードをもらわないような練習に取り組む?

A.これまでは衝突の部分で、これからはイエローカードやレッドカードが出ないように細かい部分に取り組んでいく。

Q.AllBlacks XV戦の位置づけは?

A.1戦目は、テストマッチ、ワールドカップに向けてメンバーを絞り込んでいく(材料になる)。2戦目からは日本代表としての試合になるので、かなりメンバーは変わってくる。

Q.いままでのレギュラーに割って入りそうな選手は?

A.もちろんいると思う。

Q.キャプテンは共同キャプテン制になる?

A.そうなると思う。