韓国政府 統一相に“対北朝鮮 強硬派”の大学教授を起用へ

韓国政府は、北朝鮮との関係を担う統一相を交代する人事を発表しました。現地のメディアは、新たに起用されるのは北朝鮮に厳しい姿勢を示してきた大学教授だとしていて、キム・ジョンウン(金正恩)政権への圧力に重きを置いた人事ではないかとの見方も伝えています。

韓国大統領府は29日、閣僚の一部と政府機関の次官級人事を発表しました。

このなかで北朝鮮との関係を担う統一相の交代人事も公表され、保守系の政治学者で、大学教授のキム・ヨンホ(金暎浩)氏が内定したということです。

キム氏は、イ・ミョンバク(李明博)政権当時の大統領府秘書官などを歴任し、ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権では、統一省の諮問機関である委員会のトップを務めています。

韓国メディアはキム氏について「キム・ジョンウン政権打倒」などといった、北朝鮮に厳しい主張を過去に行っていたとして「対北朝鮮強硬派」と伝えています。

このため、今回の人事について、北朝鮮への圧力に重きを置いたものではないかとの見方も報じられています。