人権状況への質問めぐりインドの対応に反発 米記者などの団体

インドのモディ首相が先週、アメリカを訪問した際にインドの人権状況について質問したアメリカ・メディアの記者が、モディ政権の関係者などからインターネット上で批判されていてホワイトハウスの高官や、記者などでつくる団体は「民主主義の原則に反するものだ」などと反発しています。

アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルの記者は先週、国賓としてワシントンに招かれたインドのモディ首相に対して、イスラム教徒などの少数派が差別を受けていると指摘されている事について質問しました。

これに対しモディ首相は「インドに差別はない」と反論しました。

このやりとりをめぐってはモディ首相率いる与党のインド人民党の関係者らがツイッターで「悪意のある質問だ」などと批判する事態となっています。

こうした中、アメリカのジャーナリストなどでつくる団体は28日、声明を発表し「オンライン上で続く記者への中傷を最も強い言葉で非難する。彼女は自分の仕事をしていただけだ」と反発しています。

また、ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官も26日の会見で「民主主義の原則に反するものだ」と述べています。

モディ首相の訪米については一部のアメリカの議員から人権状況をめぐって懸念の声が出ていました。