パリ 個人所有の電動キックボードなど 利用時の新規則公表

フランスのパリでは、電動キックボードのシェアリングサービスが、ことし8月末で廃止されるのを前に、その後も引き続き使用できる個人所有の電動キックボードなどを利用する際の規則が新たに公表されました。

日本では来月から電動キックボードが運転免許なしに利用できるようになりますが、パリでは、電動キックボードのシェアリングサービスは、事故の増加や利用者のマナーの悪さが問題となり、ことし4月の住民投票の結果を受けて、8月末に廃止されます。

こうした中、パリ市のイダルゴ市長は28日、記者会見で、引き続き使用できる個人所有の電動キックボードや、電動アシスト自転車を含む自転車を利用する際の規則をとりまとめて発表しました。

このなかでは、常に歩行者を優先し、速度規制を順守するなど、12項目の規則のほか、違反した場合の取り締まりを徹底するとしています。

また、歩行者の安全を確保するために行政が取り組む目標として、歩道の拡幅工事を進めるほか、歩行者優先の表示を増やすなどとしています。

パリ市のイダルゴ市長は「この規則の内容は非常にシンプルで、歩行者を守ることを目的としている。どんな時も歩行者を優先し、歩道は歩行者の聖域にする」と述べました。

パリ市は、議会の承認を経たうえで、来月6日から運用を開始するとしています。