アニマルウェルフェアに基づく家畜の飼育環境に国が初の指針

家畜のストレスなどに配慮する「アニマルウェルフェア」の考え方に基づいた家畜の飼育環境についての、国の指針が初めて取りまとめられました。

「アニマルウェルフェア」は、家畜にとってストレスや苦痛の少ない環境での飼育を目指す考え方で、EU=ヨーロッパ連合などでは、安全な畜産物の生産につながるなどとして、消費者の関心が高まっています。

農林水産省は、28日に開かれた生産者や専門家などの会合で、「アニマルウェルフェア」の考え方に基づいて作成した家畜の飼育方法についての、国としての指針を初めて取りまとめました。

新たな指針は、ニワトリやブタ、ウシなど、家畜の種類などで8つあり、例えば、卵をとるニワトリ「採卵鶏」については、国内で一般的なケージでの飼育でも自然な姿勢で移動できる密度にすることを「推奨」しています。

一方で、EUなどでは、採卵鶏の飼育の際には、「止まり木」や「砂浴びのエリア」の設置を求めていますが、多様な飼育方法を認める日本やアメリカなどとの間で意見が隔たっていて、新たな指針でも、「止まり木」などの設置については、「将来的に実施が推奨される」としています。

農林水産省は、この指針を7月中にも全国の自治体や業界団体などに通知し、アニマルウェルフェアの普及や、意識の向上につなげたいとしています。