社会

北海道5人死亡事故 トラック運転手 事故前に体調不良を訴え

今月、北海道八雲町の国道で、対向車線にはみ出したトラックが都市間高速バスと衝突し、バスの乗客ら5人が死亡、12人がけがをした事故で、死亡したトラックの運転手が事故当日、勤務先に体調不良を訴えていたことが捜査関係者への取材でわかりました。警察は事故との関連がないかなど詳しいいきさつを調べることにしています。

今月18日、八雲町の国道5号線で家畜の豚を運んでいたトラックが対向車線にはみ出し、札幌から函館に向かっていた都市間高速バスと正面衝突した事故では、バスの乗客3人と双方の運転手のあわせて5人が死亡したほか12人が重軽傷を負いました。

現場の状況などからトラックはブレーキをかけずに対向車線のバスに突っ込んだと見られ警察は過失運転致死傷の疑いで捜査を進めています。

この事故で死亡したトラックの運転手が当日、勤務先に体調不良を訴えていたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。

また関係者によりますと、運転手は親族に対しても体調に問題があり、仕事に行くのが不安だという趣旨の話をしていたということです。

警察は事故との関連がないか慎重に調べるほか、当日の勤務実態など詳しいいきさつについても解明を進めることにしています。

トラック所有の会社社長「事故を二度と起こさない態勢築きたい」

トラックを所有する青森県の養豚会社、「日本クリーンファーム」の吉原洋明社長が28日、八雲町内にある事業所で報道陣の取材に応じました。

それによりますと、この事業所ではトラックなどに乗務する前に運転手自身がアルコールや血圧、体温などのチェックを行い、記入用紙に記録するルールだったということで、吉原社長は「運転手の当日の体調を会社としても確認しているが、記録などは警察に提供し捜査が行われているので具体的な内容は説明できない。警察の捜査に協力し、事故を二度と起こさないような態勢を築きたい」と述べました。

そのうえで「会社として事故当日に運転手が何と話していたのか従業員から聞き取りも行っている」と説明しました。

また、吉原社長は、事故の直近3か月に過重労働などはなかったという見解を改めて示すとともに「最終的な判断は労働基準監督署や警察がすると思う」と述べました。

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