円相場 1ユーロ=157円台まで値下がり 約15年ぶりの円安水準

27日の東京外国為替市場、円相場は、1ユーロ=157円台まで値下がりし、2008年9月以来、およそ15年ぶりの円安水準となりました。一方、ドルに対しては、1ドル=143円台で取り引きされました。

27日の東京外国為替市場は、日本では金融緩和が続けられる一方、ヨーロッパでは利上げが続くという見方から、金利差の拡大が意識されて円を売ってユーロを買う動きが強まりました。

午後5時時点の円相場は、前日と比べて88銭円安ユーロ高の1ユーロ=156円98銭~157円02銭でした。

一方、ドルに対しては、前日と比べて33銭円安ドル高の1ドル=143円51銭~53銭でした。

ただ、夕方に入ってヨーロッパ中央銀行のラガルド総裁が講演で、利上げの継続を示唆する発言したと伝わると、ドルやユーロに対して円を売る動きが強まり、1ドル=143円台後半まで円安が進みました。

ユーロは、ドルに対して1ユーロ=1.0938~39ドルでした。

市場関係者は「ポルトガルで開催中の国際金融の会議では、現地時間の28日、日銀の植田総裁とアメリカやヨーロッパの中央銀行のトップらが参加するセッションが行われるが、投資家の間では世界的なインフレや今後の金融政策をめぐる各トップの発言内容に関心が集まっている」と話しています。