NHK 昨年度決算 経営委員会で議決 松本総務相に提出

NHKの昨年度の決算が27日の経営委員会で議決され、松本総務大臣に提出されました。

それによりますと、事業収入は、前の年度の決算より43億円少ない6965億円でした。

このうち受信料収入は、受信契約件数の減少などで前の年度より76億円減って6725億円となりました。

事業支出は、新型コロナの影響で抑制していた番組制作・取材活動が回復したことなどで国内放送費が増えたため、前の年度の決算より93億円増えて6702億円となりました。

一方、営業経費の見直しや設備投資の抑制などに努めた結果、収入から支出を差し引いた事業収支差金は263億円の黒字となり、全額を財政安定のための財源として繰り越します。

繰り越した財源は、受信料値下げの原資などに充てることにしています。

NHKの2022年度の決算は、会計検査院の検査を経て国会に提出されます。