産業革新投資機構のJSR買収 西村経産相“産業競争力の強化に”

官民ファンドの産業革新投資機構が半導体素材の世界大手、JSRを買収すると発表したことを受けて、西村経済産業大臣は、日本の産業競争力の強化につながることへの期待を示しました。

産業革新投資機構は26日、半導体素材の1つで、基盤の上に回路を作る工程に使うフォトレジストを手がける世界大手のJSRに対し、およそ9000億円を投じてTOB=株式の公開買い付けを行って買収すると発表しました。

これについて、西村経済産業大臣は、27日の閣議のあとの記者会見で「フォトレジストは世界の中で日本が90%のシェアを持つが、JSRは極めて高い技術力を持つ中核的な企業の1つだ」と述べました。

その上で「今回の件は先端半導体の開発や生産のカギとなる半導体材料の国際競争力を高め、日本の産業競争力の強化に向けた極めて重要な取り組みであると認識している」などとして、期待を示しました。