長田選手は、京都府出身の23歳。バックスのセンターを務めます。

ラグビー元日本代表 廣瀬俊朗さんが直撃!長田智希 期待の若手
ラグビーワールドカップフランス大会の開幕まで2か月余り。日本代表でかつてキャプテンを務めた廣瀬俊朗さんが千葉県浦安市の代表チームの合宿地を訪れ、期待の若手、長田智希選手に話を聞きました。
長田智希とは

スピードを生かした縦の突破が持ち味で、今シーズンのリーグワンではレギュラーシーズンで8トライを挙げるなど活躍し、新人賞に輝きました。
6月から始まった今回の合宿で初めて日本代表に選ばれ、7月からの強化試合やテストマッチに向けて必死にアピールを続けています。
長田選手の特長について、廣瀬さんに聞きました。
廣瀬俊朗さんが語る長田選手の魅力
Q.長田選手の持ち味は?

A.ボールを持ったときの思い切りのよさがいいです。縦に切り裂くプレーもそうですし、スピードもあるので、アタックのランナーとしての魅力があるなと思いますね。
Q.体の強さは?

A.国内のリーグワンで十分通用していたと思いますが、これからテストマッチ、世界トップレベルでどれくらいやれるのかは、本人も未知数なのかなと思います。
Q.長田選手のセンターというポジションは、ほかに経験豊富な選手がいる。長田選手の立ち位置は?

A.ディラン・ライリー選手などすばらしい選手がいる中で、チャレンジャーという位置づけだと思います。その中で、フレッシュマンとして、逆に知らないことを強みにするというか、思い切りのよさを十分出してアピールしてほしいなと思います。

Q.今後、長田選手が活躍するには何が必要か?
A.彼はいま日本代表の戦い方を学んでいるところだと思います。ワークレート(仕事量)やコミュニケーションなどで代表にフィットしながら、彼が持っている強さや思い切りのよさが出せたらおもしろいかなと思います。
廣瀬俊朗さんが直接取材
公開練習のあと、廣瀬さんが長田選手に直接話を聞きました。

(廣瀬俊朗さん)
日本代表初選出で合宿が始まりましたが、ここまでどうですか?
(長田智希選手)
本当にハードな練習でいい刺激をもらっています。
(廣瀬さん)
すごくタックル練習をしていますね。ふだん(所属チームの)埼玉パナソニックワイルドナイツでやっているよりハードですか?
(長田選手)
ワイルドナイツは、リーグワンの中で練習のハードさで言うとそこまで激しくないので、全然違います。
(廣瀬さん)
そこから得られる学びはどういうところですか?

(長田選手)
コンタクトレベルのところは、海外に行ったら本当に大事だと思うし、逃げられないところだと思っています。そこのレベルはどんどん上がっているかなと思います。
(廣瀬さん)
長田選手は、リーグワンでも思い切りいっているので、十分通用すると思っていますが?
(長田選手)
世界に行くとやっぱりまだまだだと思うので、ここで鍛えながら成長していきたいと思っています。
(廣瀬さん)
コーチからどんなところを期待されていますか?
(長田選手)
これといったものを聞いているわけではありません。センターとしての役割をしっかり考えてやれたらなと思っています。

(廣瀬さん)
センターはライバルが多いと思いますが?
(長田選手)
本当にいい選手だらけです。
(廣瀬さん)
合宿で自分の良さをどうアピールしていこうと考えていますか?
(長田選手)
一日一日の練習の中でハードワークして自分がこのチームに貢献できるところをコーチたちに見せたいなと考えています。
(廣瀬さん)
学生時代にリーダーもやってきたので、その部分で新たな視点を加えることもできるのではないですか?

(長田選手)
まだそんな余裕はないです、正直(笑)。まずは自分のできることを、という感じです。
(廣瀬さん)
フレッシュな選手が来ることは、日本代表にとってもうれしいことだと思うので、慣れるのも大事だけど、いろんなことをガンガンいってください。
(長田選手)
若さを出していこうと思います。
(廣瀬さん)
代表にも、自分にも、いい流れができると思います。わくわくしています。
(長田選手)
そうですね、頑張ります。
(廣瀬さん)
7月にはAll Blacks XV(ニュージーランド代表のセカンドチーム)との試合もあります。スターティングメンバーで出る思いは?

(長田選手)
そうですね、出るなら最初から80分間しっかりラグビーしたいなというのがあります。
(廣瀬さん)
ラグビーがすごい好きで、試合を見まくっていると聞きました。
(長田選手)
そうですね。いまはラグビーしかないので、まずここに集中して、全部を懸けたいと思います。
【NHK特設サイト】ラグビーワールドカップ2023
