米 イエレン財務長官 来月上旬に中国訪問か 米メディア

アメリカのイエレン財務長官が来月上旬に中国を訪れ、中国側とハイレベルの経済協議を行う予定だとアメリカのメディアが報じました。

アメリカのメディア、ブルームバーグは26日、事情に詳しい関係者の話として、イエレン長官が来月上旬に中国の首都・北京を訪れる予定だと報じました。

イエレン長官は中国側とハイレベルの経済協議を行うということです。

バイデン政権は軍事転用のおそれのある半導体など一部の先端技術に限定する形で中国への輸出を厳しく規制する政策を進める一方、それ以外の分野では経済活動を続ける方針を強調しています。

米中関係をめぐっては、アメリカのブリンケン国務長官が今月19日まで中国を訪れて習近平国家主席や外交を統括する王毅政治局委員などと会談し、関係の安定化を目指して対話を継続していくことを確認しています。

バイデン大統領は、自身が演説で習主席を「独裁者」と表現し、中国側が強く反発していることについて、米中関係に悪影響が及ぶことはないという認識を示しています。

世界1位と2位の経済大国の対立は世界経済にとって大きな課題となっていて、イエレン長官の訪中が実現して関係改善に向けた糸口となるのか注目されます。