円相場 143円台後半まで円安進むも けん制発言に買い戻しも

26日の外国為替市場では、1ドル=143円台後半まで円安ドル高が進みましたが、政府関係者から市場の動きをけん制する発言が相次いだことを受けて、円を買い戻す動きもみられました。

26日午後5時時点の円相場は、先週末と比べて30銭円安ドル高の1ドル=143円18銭~20銭でした。

一方、ユーロに対しては、先週末と比べて80銭円安ユーロ高の1ユーロ=156円10銭~14銭でした。

ユーロは、ドルに対して1ユーロ=1.0902~03ドルでした。

市場関係者は「けさ方の神田財務官の発言に続いて、夕方に松野官房長官が市場の動きをけん制する発言をしたことから円を買い戻す動きが出た。日米の金融政策の違いを背景に円が売られやすい状況は続いているが、投資家の間では、市場介入に対する警戒感も出ている」と話しています。

松野官房長官「行き過ぎた動きには適切に対応」

松野官房長官は、26日午後の記者会見で「為替相場は、ファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要だが、足元では急速で一方的な動きも見られる。政府としては、為替市場の動向を高い緊張感を持って注視し、行き過ぎた動きに対しては、適切に対応する考えだ」と述べました。