ドローン「レベル4」解禁 安全対策強化した機体など展示 千葉

「レベル4」という高度な飛行が解禁されたドローンについて、最新の技術や機体を紹介する展示会が千葉市で始まりました。

この展示会は、千葉市の幕張メッセで始まり、およそ240の企業や団体が参加しています。

「ドローン」は去年12月に市街地などの上空で操縦士が目視ができない範囲で飛行させる「レベル4」が解禁され、各社は安全対策を強化したドローンなどを展示しています。

このうち、大手通信会社は会場から40キロ余り離れた千葉県君津市にあるドローンの遠隔での飛行を実演しました。

「スターリンク」と呼ばれる衛星通信網を活用したもので、電波が届きにくい地域でも安全に飛行でき、人手不足が懸念される山間地の建設現場などでの活用が期待されています。

KDDIスマートドローンの博野雅文社長は「衛星通信網の特長を生かし、ドローンの活用の幅を広げていきたい」と話していました。

また、ドローンの製造・開発を行う会社「Liberaware」は、直径およそ20センチ、重さおよそ240グラムの小型のドローンを展示しています。

煙突の内部や天井の裏側など狭いスペースでも飛ぶことができ、工場などの点検作業で利用されているということです。

展示を見学した上下水道の設計を行う企業の担当者は「この小型のドローンは、下水道管の狭い空間の中で調査を行うことができるので活用してみたい」と話していました。

この展示会は、28日まで開かれています。