ベニシア・スタンリー・スミスさん死去 72歳 ハーブ研究家

京都 大原の古民家で暮らし、自然を取り入れた生活などを発信してきた、イギリス出身のハーブ研究家、ベニシア・スタンリー・スミスさんが、誤えん性肺炎のため亡くなりました。72歳でした。

イギリス出身のベニシア・スタンリー・スミスさんは、1971年に来日し、京都市で英語学校を開くなどしたあと、1996年に京都市左京区の大原の古民家に移り住みました。

そして、庭でハーブを栽培するとともに、料理や生活雑貨などにハーブを取り入れた暮らしについてのエッセーや書籍を執筆しました。

また、NHKの番組「猫のしっぽ カエルの手」にも出演し、人気を博しました。

夫で写真家の梶山正さんによりますと、ベニシアさんはここ数年は体の不調を訴え、病院への入院や施設での生活を余儀なくされていましたが、最近は自宅に戻っていて、今月21日に誤えん性肺炎のため亡くなったということです。72歳でした。

夫の梶山さんは「大原の地を選んだ時に、彼女は『ここで死ぬ』と言っていたのを覚えています。自分のことより人のことを気にかける優しく愛の深い人だったので、多くの人に慕われ、ファンも多かったのだと思います」と話しています。