クルーズ船 寄港回数 コロナ禍前の6割程度に回復へ

日本を訪れる外国人が急速に増える中、外国人観光客の利用が多いクルーズ船のことしの日本への寄港回数は、コロナ禍前の6割程度まで回復する見通しです。
政府は、2年後にはクルーズ船による訪日外国人の数をコロナ禍前の水準に戻すことを目指し、誘致を後押しする方針です。

国土交通省のまとめによりますと、ことし1年間に国内外のクルーズ船が日本に寄港する回数は1825回の予定で、去年の2.5倍に増える見通しです。

コロナ禍前のピークだった2018年と比べても、6割程度まで回復するとみられています。

このうち、新型コロナの影響で一時、受け入れを停止していた海外のクルーズ船は、去年の0回からことしは1200回余りに急増する見込みです。

海外のクルーズ船は、4000人以上の観光客が乗るものもあり、訪日外国人の増加につながるだけでなく、各地の港での買い物や観光など地域への経済波及効果も期待されます。

政府は、クルーズ船で日本を訪れる外国人観光客を、2年後にはコロナ禍前と同じ水準の250万人に増やす目標を掲げています。

このため、瀬戸内海や南西諸島など周遊ルートの開拓を支援するほか、クルーズ船の運営会社に日本の港を紹介するプロモーションを海外で展開するなど、クルーズ船の誘致を後押しすることにしています。