オペラ演出家の栗山昌良さん死去 97歳 「夕鶴」など手がける

日本のオペラ演出の第一人者で半世紀余りにわたって第一線で活躍した栗山昌良さんが23日、老衰のため亡くなりました。97歳でした。

栗山さんは東京出身で、1954年、二期会オペラ「アマールと夜の訪問者」で演出家としてデビューしました。

その後、ヴェルディやプッチーニなど名作オペラの演出を数多く手がけ、「夕鶴」や「金閣寺」など日本オペラの上演にも力を注ぎました。

また、地方でのオペラの上演に積極的に取り組んだほか新国立劇場オペラ研修所の講師などを務め、優れたオペラ歌手を何人も育てるなど、半世紀余りにわたって日本のオペラ界の発展に多大な貢献を果たしました。

こうした功績で1987年に紫綬褒章、1996年に勲四等旭日小綬章を受章し、2006年には文化功労者に選ばれています。

家族によりますと、栗山さんは23日、東京都内の施設で老衰のため亡くなったということです。

97歳でした。