タイタニック潜水艇 カナダやアメリカの運輸安全委が調査へ

大西洋で沈没したタイタニック号を見るために海中に潜ったあと連絡が途絶えた潜水艇をめぐり、カナダの運輸安全委員会などは、原因究明に向けて調査を始めると明らかにしました。

カナダの運輸安全委員会の23日の発表によりますと、潜水艇を支援する役割を担ったカナダ船籍の貨物船「ポーラー・プリンス」から5人が18日、潜水艇に乗り込んだということです。

潜水艇は潜水を始めてからおよそ1時間45分後に連絡が途絶えたということで、「ポーラー・プリンス」での作業に安全上の問題がなかったか調査を行うため現地に調査員を派遣するとしています。

また、アメリカの国家運輸安全委員会は23日、SNSでアメリカの沿岸警備隊が重大な海難事故として調べを進めることを明らかにしました。

沿岸警備隊は、これまでに潜水艇の破片が、海底でタイタニック号からおよそ500メートル離れた場所で見つかり、見つかった破片は潜水艇の耐圧室が破壊されたことを示していて、乗っていた5人の生存は絶望的だという見方を示しています。