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【24日詳細】ロシア大統領府「誰も罪に問われないだろう」

ロシアの民間軍事会社ワグネルの代表、プリゴジン氏は首都モスクワに向かわせているとしていた部隊について流血の事態を避けるためだとして引き返させていると主張しました。

●随時更新でお伝えしています。小見出しの時刻表記は日本時間です。

米国務省 “米国務長官とウクライナ外相が電話会談”

アメリカ国務省は24日、ブリンケン国務長官がウクライナのクレバ外相と電話会談を行い、劇的に変化するロシア情勢をめぐって意見を交わしたと明らかにしました。この中で、ブリンケン長官は、アメリカによるウクライナへの支援は変わらないと強調したとしています。また、ブリンケン長官は、トルコのフィダン外相とも電話で会談し、アメリカは、同盟国や友好国と緊密な連携を続けるとしています。

25日5:00すぎ ロストフ州南部軍管区司令部付近からワグネル撤収

ロシア国営のタス通信は24日夜、日本時間の25日午前5時すぎ、ロシア南部のロストフ州にある南部軍管区司令部の付近からワグネルの戦闘員や戦車などがすべて撤収したと伝えました。

ロストフ州の知事も25日日本時間の午前6時すぎ、ワグネルの車列がロストフ州から出発したことを明らかにしました。

現地だとする映像には、辺りが暗いなか複数の戦車や装甲車などが列になって通りを移動する様子や多くの市民とみられる人々が周囲に集まっている姿がうつされています。

また、国営のロシア通信はSNSでワグネルの代表、プリゴジン氏が南部軍管区司令部から出て行く様子だとする動画を公開し複数の人に囲まれた男性が歩いて建物の外へ出て、車に乗り込む姿が確認できます。

モスクワまで約200キロまで近づいたあと方向転換か

ロシアの民間軍事会社ワグネルの部隊はロシア南部から首都モスクワに向かって北上していたとみられます。

実際にどこまで移動していたのか、詳しいことは分かっていませんが、モスクワからおよそ450キロ南のリペツク州の知事は24日SNSに「ワグネルの車両がリペツク州内を移動している」と投稿していました。

またワグネルの代表プリゴジン氏はモスクワまでおよそ200キロのところまで近づいていたものの、方向転換して部隊を引き返させたと主張しています。

25日5:00ごろ ロシア大統領府「誰も罪に問われないだろう」

ロシア大統領府のペスコフ報道官は24日夜、日本時間の25日午前5時ごろロシアメディアに対して「前線での功績を考えれば誰も罪に問われないだろう」と述べプリゴジン氏に同調したワグネルの戦闘員に対する責任は問わない考えを明らかにしました。

そして、プリゴジン氏に対する捜査は取りやめられるとした上でプリゴジン氏はベラルーシに向かうという見通しを明らかにしました。

またペスコフ報道官は「ルカシェンコ大統領はプリゴジン氏と20年来のつきあいがある」と述べた上で、ベラルーシのルカシェンコ大統領が事態の打開に向けてみずから仲介に入ることをプーチン大統領に提案したとしています。

その上で「最終的にはこれ以上の損失を出すことなく解決できた」と述べ、ルカシェンコ大統領に謝意を表しました。

アメリカ国防総省 ウクライナへの支援変わらずと強調

アメリカ国防総省は24日、オースティン国防長官が、カナダ、フランス、ドイツ、ポーランド、イギリスの5か国の国防相と電話会談を行い、刻々と変化するロシア情勢を巡って意見を交わしたと明らかにしました。

この中でオースティン長官は、アメリカによるウクライナへの支援は変わらないと強調したとしています。

25日2:00 ルカシェンコ大統領がプリゴジン氏と協議

ロシアと同盟関係にあるベラルーシの大統領府は、ルカシェンコ大統領がロシアの民間軍事会社の代表プリゴジン氏と協議を行ったと日本時間の25日午前2時ごろ、SNSで明らかにしました。

この中でルカシェンコ大統領は、さきに行ったプーチン大統領との電話会談をうけて、プリゴジン氏と一日中協議したとして「ロシアの領土で流血の事態になることは許されないということで合意した」としています。

その上で「プリゴジン氏は、ロシア領内でのワグネルの戦闘員の移動を止め、緊張緩和のためのさらなる措置を講じるというルカシェンコ大統領の申し出を受け入れた」としています。

また、ベラルーシの大統領府は「ワグネルの戦闘員の安全が保証され、状況を解決するための有益で、受け入れ可能な選択肢が検討されている」としていて、ルカシェンコ大統領がプリゴジン氏に対してさまざまな条件を提示するなど仲介し事態の打開を図ったと強調しています。

プリゴジン氏“モスクワへの部隊引き返させている”と主張

ロシアの民間軍事会社ワグネルの代表、プリゴジン氏は首都モスクワに向かわせているとしていた部隊について流血の事態を避けるためだとして引き返させていると主張しました。

これに先立ってベラルーシ大統領府はルカシェンコ大統領が独自のルートを使って、プリゴジン氏と協議しロシア領内でのワグネルの戦闘員の動きを止め、緊張緩和のための措置を講じるよう提案したと発表しました。

これに対してプリゴジン氏はこの提案を受け入れたとしています。ただ、部隊が引き返しているというプリゴジン氏の主張がルカシェンコ大統領の提案を受けたものなのかなどはわかっていません。

また、プリゴジン氏は部隊がどこに引き返しているのか具体的には言及しておらず事態が収まるかは今のところ不透明です。

ロシア外務省 “西側諸国に対し警告”

ロシア外務省は24日、声明を発表し「陰謀者たちのねらいはロシア情勢を不安定にし、私たちの結束を破壊することだ。反乱はロシアの外敵にとって思うつぼだ」と主張しました。

その上で「ロシア嫌いを広めるという目標を達成するためにロシアの国内状況を利用することがないよう西側諸国に対し警告する。そのような試みは無益であり、ロシア国内だけでなく国外の分別ある政治勢力からも賛同は得られないだろう」と述べ、欧米側をけん制しました。

バイデン大統領 最新情勢について説明受ける

アメリカのホワイトハウスによりますと、バイデン大統領はハリス副大統領とともに、24日午前、安全保障チームからロシアの最新情勢について説明を受けたということです。

説明には、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官やブリンケン国務長官、オースティン国防長官、アメリカ軍の制服組トップ、ミリー統合参謀本部議長、それに情報機関を統括するヘインズ国家情報長官などが出席したということです。

バイデン大統領は終日、ロシア情勢について説明を受けることになるとしています。

モスクワ市長 外出控えるよう呼びかけ ワグネル部隊が向かう中

ワグネルの部隊がロシアの首都モスクワに向かうとする中、モスクワのソビャーニン市長は24日、対テロ作戦が宣言される中で「状況は複雑だ」として市民に対して不要不急の外出を控えるよう呼びかけました。

そして「リスクを最小限に抑える必要がある」として、26日の月曜日は、一部の公的機関などを除いて休日にするとしています。

モスクワ中心部 警備態勢強化か ネット利用制限の可能性も

ロシアの民間軍事会社ワグネルの代表、プリゴジン氏が首都モスクワまで部隊を進軍させるとする中、ロシアのメディアは24日、モスクワの中心部にあるクレムリンや赤の広場に人が入れないよう制限している様子の写真を掲載し、警備態勢が強化されているとみられます。

また、クレムリンの近くだとする映像ではロシア軍の装甲車両が走る様子もうつされています。

一方、ロシアの通信社は24日、通信当局の話として政府が対テロ作戦の体制をとるモスクワやモスクワ州などではインターネットの利用が一時的に制限される可能性もあると伝えていて市民生活に影響が出ることへの懸念も出ています。

各国政府は事態の推移 注視する姿勢

各国政府はロシア情勢について事態の推移を注視する姿勢を示しています。

このうちイギリスのスナク首相は24日、公共放送BBCとのインタビューで「事態は進展中であり、現時点ですべきことは状況を把握し、同盟国と連携することだ」と述べ、各国と連携して対応する考えを示しました。

イギリスメディアは、イギリス政府が緊急の会合を開いてロシアの情勢についての対応を協議する予定だと伝えています。

EU=ヨーロッパ連合のミシェル大統領も24日、ツイッターに「ヨーロッパ各国の首脳やG7=主要7か国とも連絡を取り合っている」と投稿しました。

EUの外相にあたるボレル上級代表はツイッターに「EU内で調整した上で、危機対応センターを稼働させた」と投稿しました。

イタリアのメローニ首相は訪問先のオーストリアでの記者会見で「いま起きていることは、ロシアの政権に権力と結束力があるというプロパガンダが真実ではないということを示している」と述べた上で、現地の状況の把握に努める考えを示しました。

バルト三国の1つで、ロシアと国境を接するエストニアのカラス首相はツイッターに「情勢を注視していて、同盟国とも情報のやりとりをしている。エストニアに対する直接的な脅威はないと断言できる。国境警備は強化されている」と投稿しました。

AFP通信によりますと、フランス大統領府は24日、マクロン大統領が事態を注視しているとした上で「引き続きウクライナへの支援に集中して取り組んでいく」としています。

アメリカのブリンケン国務長官は24日、自身のツイッターに投稿し、ロシアの状況についてG7の外相などと電話で会談したと明らかにした上で「事態は動き続けており、アメリカは同盟国や友好国と緊密に連携していく」としています。

アメリカのホワイトハウスは24日、バイデン大統領がフランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相、イギリスのスナク首相と電話で会談し、ロシアの状況について意見を交わしたと明らかにしました。その上で、首脳たちは、ウクライナへの揺るぎない支援を確認したとしています。

イラン外務省が声明 プーチン政権支持姿勢を表明

イラン外務省のキャンアニ報道官は24日声明を出し「ロシアで起きていることは内政的な問題だ。イランは法の支配を支持する」として法に従って事態を収めようとしているとしてプーチン政権を支持する姿勢を表明しました。

ウクライナ情勢をめぐってイランは、ロシアに無人機や弾薬などの兵器を供与しているとも欧米などから指摘されています。

21:30ごろ プーチン大統領 トルコ エルドアン大統領と電話会談

ロシア大統領府は、プーチン大統領がトルコのエルドアン大統領と電話会談したと日本時間の24日9時半ごろ、発表しました。

プリゴジン氏が首都モスクワまで部隊を進軍させるとするなか、電話会談でプーチン大統領は国内情勢について説明したとしています。

それに対し、エルドアン大統領はロシア指導部の対応を全面的に支持することを表明したということです。

一方、トルコの大統領府も両者が電話会談したことをSNSを通じて発表しました。

発表では電話会談の中でエルドアン大統領が「今回の出来事をなるべく早く、冷静に解決するために、トルコは役割を果たす用意がある」と伝えたということです。

プリゴジン氏「我々はモスクワに向かう」

ロシアの民間軍事会社ワグネルの代表、プリゴジン氏は、ウクライナへの軍事侵攻をめぐりロシア国防省との確執を深め、24日、ロシア南部ロストフ州にある南部軍管区司令部の施設を支配したと主張した上で、「我々はモスクワに向かう」と述べ、ワグネルの部隊を首都モスクワに進軍させるとしています。

20:30ごろ ロシア ペスコフ報道官「大統領はクレムリンで執務」

ロシア大統領府のペスコフ報道官は、日本時間の午後8時半ごろロシアの国営通信社に対し「大統領はモスクワのクレムリンで執務を行っている」と強調しました。

これに先立ち、ロシアの一部のSNSでは旅客機が発信する位置や高度の情報をもとに飛行コースを公開している民間のホームページなどを引用しプーチン大統領が専用機でモスクワを離れ、西部の都市サンクトペテルブルクに向かったなどの臆測を伝えていて、ペスコフ報道官は火消しを図ったものとみられます。

モスクワに機関銃設置の場所 ワグネル部隊に備えた動きか

ロイター通信はロシアの有力紙「ベドモスチ」が伝えた写真をもとにロシア軍の兵士がモスクワの南西部に機関銃を設置するための場所を設けていると伝えました。

また、ワグネルの部隊が幹線道路を使ってモスクワを目指している可能性が指摘される中、モスクワの幹線道路に警察が集まっているとも伝えています。

いずれもモスクワにワグネルの部隊が迫った場合に備えた動きとみられ、首都で緊張が高まっていることをうかがわせます。

20:00すぎ G7外相が電話会合 緊密連携で一致

G7=主要7か国の外相は、24日夜8時すぎからおよそ40分間、電話で会合を行い、ロシアの最新情勢などをめぐって意見を交わし、G7として引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

19:00ごろ ボロネジ州知事「燃料タンクが燃えている」

ワグネルの部隊が移動しているとみられる西部ボロネジ州では知事が日本時間の24日夜7時ごろ、SNSで「石油貯蔵施設の燃料タンクが燃えている」と投稿しました。100人以上の消防隊員が消火活動にあたっていてけが人はいないということです。

現地だとする映像には、黒い大きな煙が上っている様子がうつっています。

国営のロシア通信は目撃者の話として「ヘリコプターが飛んでいるのが見え、そのあと激しい爆発が起きた」と伝えたほか、ロイター通信は目撃者の話としてボロネジ州の高速道路上でロシア軍のヘリコプターが民間軍事会社「ワグネル」の部隊の車列に向かって発砲したと伝えています。

モスクワで大規模イベント中止 緊張高まる

ロシアの首都モスクワでは、ソビャーニン市長が24日、自身のSNSに交通規制が強化されているほか、市内の大規模イベントは中止されたと投稿するなど、緊張が高まっています。

市民の間からも不安の声が聞かれ、市の中心部でロイター通信の取材に応じた男性は「何が起きるか考えると恐ろしいことだ。みんなにとって不安なことだ」と話していました。

また別の男性は「予期せぬニュースでどう反応したらいいか本当にわからない。まだ頭の中が整理できていない」と述べ、困惑した様子でした。

一方、女性の1人は「ある種の挑発行為だと思う。全く怖くない。大統領と国民を信頼している」と話していました。

モスクワの日本大使館“南部方面への渡航 厳に控えて”

外務省は現在、ロシアの「危険情報」についてウクライナとの国境周辺の地域では退避を勧告しそれ以外の全域では渡航を中止するよう勧告しています。

今回の事態を受けて、日本時間の24日夜、現地での滞在者など、あらかじめ登録した人にモスクワにある日本大使館からメールを出し、今後の推移は予断できず注意が必要だとして、報道などで最新の情報を入手し安全確保に留意するよう呼びかけています。

また、今後の状況次第ではロシアでの生活に影響する制限措置などが急きょ発表される可能性も排除できないとして、注意するよう呼びかけています。

さらに、ロシア南部方面への交通網に影響が出てきており、情勢がさらに混乱する可能性があるとして、南部方面への渡航は厳に控えるよう求めています。

19:00前 プーチン大統領 旧ソビエト首脳と相次いで会談

ロシア大統領府はプーチン大統領が中央アジアのカザフスタンのトカエフ大統領と電話で会談したと日本時間の今夜7時前に発表し、民間軍事会社ワグネルの代表、プリゴジン氏が反乱を呼びかけた疑いをめぐる今後の対応などについて協議したものとみられます。

カザフスタン大統領府も両首脳の電話会談について発表し、プーチン大統領がロシア国内の状況を説明したのに対し、トカエフ大統領は「いま起きている出来事はロシアの内政問題だと指摘した」としています。

またロシア大統領府はプーチン大統領がウズベキスタンのミルジヨエフ大統領とも電話で会談したとしていて、プーチン大統領には旧ソビエトの首脳たちから政権への支持を確認する思惑もあるとみられます。

19:00前 ゼレンスキー大統領「悪の道を選ぶ者は自滅する」

ウクライナのゼレンスキー大統領は日本時間のきょう午後7時前、ロシア国内での混乱を受けてSNSにメッセージを投稿し「悪の道を選ぶ者は自滅する。多くの兵士を戦争に送り込み、いま、その兵士たちから身を守らなくてはならなくなっている」と述べプーチン大統領の置かれている現状を皮肉りました。

その上で「これまでロシアはプロパガンダでその弱さや愚かさを隠してきたが、いまやどんなうそでも隠せないほど混乱している。ロシアの弱さは明らかだ。われわれの領土にロシアが軍隊やよう兵を駐留させ続ければ、より多くの混乱や苦痛、難題を抱えることになる」と警告しました。

メドベージェフ氏「最も重要なのは大統領を中心に結束すること」

ロシアの前の大統領で、現在は安全保障会議の副議長を務めるメドベージェフ氏は24日、SNSで「祖国を引き裂こうとする外敵や内敵を打ち負かし、祖国を救うために最も重要なことは、軍の最高司令官である大統領を中心に結束することだ。分裂と裏切りは最大の悲劇、大惨事につながるものであり、われわれはそれを起こさせない」と投稿し、プーチン大統領のもとでの結束を呼びかけました。

イギリス外務省「ロシア全土で混乱発生のおそれ」

イギリス外務省は24日に発表した声明で、引き続きロシアへのすべての渡航を控えるよう呼びかけているとした上で「南部のロストフ州では軍事的な緊張が報告されており、ロシア全土でさらなる混乱が発生するおそれがある」と指摘しました。

その上で「イギリスへの航空便は不足している。ロシアでの滞在が必須ではない場合は、残っている商用ルートでの出国の検討を強く勧告する」とし、ロシアに滞在する国民に対して出国を促しています。

イギリスのクレバリー外相は日本時間の24日午後7時前、ツイッターに「ワグネルとロシア軍による事案について、われわれは状況を注意深く監視し、同盟国と緊密に連絡を取り合っている」と投稿しました。

プリゴジン氏「大統領はひどく誤解 われわれは戦い続ける」

民間軍事会社ワグネルの代表、プリゴジン氏はプーチン大統領が緊急のテレビ演説で「裏切りに直面している」と述べたことについて「大統領はひどく誤解している。われわれは愛国者だ。大統領などの要求で、非を認めるつもりはない。われわれは戦い続ける。なぜなら、この国の腐敗や欺まん、官僚主義が続いてほしくないからだ」と述べ、投降する意思はない考えを示しました。

ロシア国営通信 ワグネル拠点を治安当局が封鎖と伝える

ロシア国営のタス通信は24日、プリゴジン氏が代表を務める民間軍事会社「ワグネル」の拠点となっているオフィスビルが治安当局によって封鎖されたと伝えました。

ロシア第2の都市サンクトペテルブルクにある拠点の入り口には警察や治安機関が警備にあたっているとして、状況は落ち着いているとしています。

現地だとする映像には入り口の前に治安機関の車両が複数あり、道路を挟んだ向かい側には一部のメディアや市民が集まっている様子がうつされています。

18:00前 ボロネジ州知事“ロシア軍が軍事作戦実施” 戦闘開始か

ロシア西部のボロネジ州の知事は日本時間の24日午後6時前、SNSで「ボロネジ州の領土での対テロ作戦の一環として、ロシア軍は必要な軍事作戦を行っている」と明らかにしました。その上で新たな情報が入り次第、住民に伝えるとしています。

ボロネジ州はプリゴジン氏が支配下に置いたと主張するロシア軍の軍事施設がある南部ロストフ州に隣接していて、ロシア軍と、ボロネジ州に移動したワグネルの部隊との間で何らかの戦闘が始まっているとみられます。

ボロネジ州は南部ロストフ州の北西に位置し、ウクライナ東部のルハンシク州と国境を接しています。

首都モスクワから南東に450キロほど離れ、幹線道路がのびています。ロシア議会によりますと、ボロネジ州の人口は220万人余りで、農業が盛んな州だということです。

17:20 プーチン大統領 同盟関係のベラルーシ大統領と電話会談

ロシアと同盟関係にあるベラルーシの大統領府は、ロシアのプーチン大統領が、ベラルーシのルカシェンコ大統領と24日午前、電話で会談したと明らかにしました。

ロシアの情勢について説明したとしていて、両首脳は民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏が反乱を呼びかけた疑いをめぐる今後の対応などについて協議したものとみられます。

17:01 ロシア下院議長「議員はプーチン大統領を支持」

ロシア議会のボロジン下院議長は24日「ロシア国民の利益を代表する下院議員たちは、われわれの最高司令官であるプーチン大統領を支持する。ワグネルの戦闘員は、唯一の正しい選択をしなければならない。国民とともに法の側に立ち、祖国の安全と未来を守り、最高司令官の命令を遂行することだ。それ以外は反逆だ」とする声明をSNSで発表しました。

ボロジン議長はプーチン大統領の側近のひとりで、プーチン大統領への支持を明確に示すことでロシア国内の混乱を鎮静化させたい思惑とみられます。

16:23 イギリス国防省「最近のロシアにとって最も重大な試練」

イギリス国防省は24日「6月24日の早い時間帯、プリゴジン氏のワグネルとロシア国防省との確執は完全な軍事衝突へと発展した」と指摘しました。

そして「ワグネルの部隊は掌握しているウクライナ側の少なくとも2か所からロシアへと入った。南部のロストフ・ナ・ドヌーではワグネルはウクライナでの軍事作戦を指揮するロシアの重要拠点などをほぼ確実に占拠した」と分析しています。

また「ワグネルのさらなる部隊がボロネジ州を北上中でほぼ間違いなくモスクワを目指している。ワグネルとロシアの治安部隊の間での戦闘の証拠は非常に限られており、一部の治安部隊はおそらくワグネルに対して受け身で黙って従っている」としています。

その上で「今後数時間でロシアの治安部隊と、特に国家親衛隊の忠誠がどうなるかがこの事態の行方のカギとなるだろう。この状態は最近のロシアにとって最も重大な試練となっている」と分析しています。

16:00 プーチン大統領演説「われわれが直面しているのは裏切り」

ロシアのプーチン大統領は、日本時間の24日午後4時ごろから演説を行い、民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏が反乱を呼びかけた疑いがあるとして治安当局が捜査に着手したことをめぐり、「われわれが直面しているのは裏切りだ。脅威から祖国を守るためのわれわれの行動は厳しいものになる」と述べ、ロシア軍に断固たる措置をとる指示を出したことを明らかにしました。

その一方で、ワグネルの戦闘員を念頭に「この犯罪に巻き込まれようとしている人々が致命的で悲劇的な過ちを犯さぬよう、唯一の正しい選択を強く求める。つまり犯罪行為に加担することをやめるということだ」と述べ、反乱に加わらないよう強く呼びかけました。

15:03 ウクライナ大統領府顧問「まだ始まったばかりだ」

ウクライナのポドリャク大統領府顧問は「ロシア領内でのプリゴジンの作戦は、すでにロストフ州の複数の高速道路や南部軍管区司令部の掌握につながった。ロシアのエリートたちは明らかに分裂している」と24日、SNSで投稿しました。

その上で「プリゴジンかプーチンのグループのいずれかが、必ず敗北する。ロシアでは、すべてがまだ始まったばかりだ」としています。

15:00ごろ ロシアの対テロ委員会 対テロ作戦の体制導入と発表

ロシア政府の対テロ委員会は24日、今回の事態をうけて首都モスクワとモスクワ州、そしてウクライナと国境を接する西部ボロネジ州に、市民の監視強化などを盛り込んだ対テロ作戦の体制を導入したと発表しました。

このうちボロネジ州はワグネルの代表プリゴジン氏が支配下に置いたと主張するロシア軍の軍事施設がある南部ロストフ州に隣接しています。

首都モスクワのソビャーニン市長はSNSで「モスクワで対テロ作戦体制が導入された。市内の大規模イベントは中止された」と発表した上で、市民に冷静な対応をとるように呼びかけています。

15:00ごろ ロシア国防省 反乱に加わらないよう呼びかけ

ロシア国防省は日本時間の24日午後3時ごろ声明を発表し「ワグネルの戦闘員たちに訴える。あなたがたはだまされてプリゴジンの犯罪と武装した反乱への参加に巻き込まれている」と指摘しました。

そして「すでに多くの同志は誤りに気付いて、自分たちの持ち場に戻りたいと支援を求めている。できるだけ早く国防省などに連絡してほしい。あなたがたの安全を保証する」として、ワグネルの戦闘員に反乱に加わらないよう呼びかけました。

14:45 ロシア国営通信「プーチン大統領がまもなく演説」

国営のタス通信などは日本時間の24日午後2時45分ごろ、ロシア大統領府のペスコフ報道官が「プーチン大統領がまもなく演説するだろう」と明らかにしたと伝えました。

演説でプーチン大統領が、プリゴジン氏に対してどのような対応を示すかが焦点になります。

13:30 ワグネル代表 ロストフ州入りか「軍事施設は支配下に」

ロシアの民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏はSNSに映像を公開し、ロシア南部ロストフ州のロシア軍の南部軍管区司令部に入ったとして現地時間の24日午前7時半、日本時間の24日午後1時半「飛行場を含む軍事施設はわれわれの支配下にある」と主張しました。

映像ではプリゴジン氏が軍幹部と話をしているとする様子も公開しています。

また、ワグネルの戦闘員はすでにロストフ州に入ったとしています。

ロストフ州では、中心都市の警備が強化されていると伝えられるなど緊張が高まっています。

プリゴジン氏は、ウクライナへの軍事侵攻をめぐってロシア国防省との確執を深め、23日にはワグネルの部隊がロシア軍に攻撃されたとSNSで主張し、報復を示唆していました。

これに対し、ロシア治安機関のFSB=連邦保安庁はプリゴジン氏が武装して反乱を呼びかけた疑いがあるとして、捜査に着手しています。

11:51 ロストフ州知事「できるだけ家から出ないよう」呼びかけ

ロシア南部ロストフ州のゴルベフ知事は24日SNSの投稿で、州の中心都市ロストフ・ナ・ドヌーの中心部に行くのを控えるよう呼びかけるとともに「できるだけ家から出ないようお願いする」と外出の自粛を求めました。

また、ロストフ州の周辺のボロネジ州とリペツク州の当局も、州内での大規模なイベントを中止するとしています。

ロシア当局はプリゴジン氏の捜査に着手“武装し反乱呼びかけた”

ロシア最高検察庁は治安機関のFSB=連邦保安庁がプリゴジン氏が武装して反乱を呼びかけた疑いがあるとして、捜査に着手したと発表していました。

ロシア外務省は24日、声明を発表し「陰謀者たちのねらいはロシア情勢を不安定にし、私たちの結束を破壊することだ。反乱はロシアの外敵にとって思うつぼだ」と主張しました。

その上で「ロシア嫌いを広めるという目標を達成するためにロシアの国内状況を利用することがないよう西側諸国に対し警告する。そのような試みは無益であり、ロシア国内だけでなく国外の分別ある政治勢力からも賛同は得られないだろう」と述べ、欧米側をけん制しました。

プリゴジン氏はウクライナへの軍事侵攻をめぐってロシア国防省との確執を深め、23日にはワグネルの部隊がロシア軍に攻撃されたとSNSで主張し報復を示唆していました。

また24日未明の投稿では、ワグネルの戦闘員たちがウクライナとの国境に近くロシア軍の司令部もある南部のロストフ州に入ったとした上で「邪魔をする者はすべて排除する」と述べました。

これについてロシア軍でウクライナ侵攻の副司令官を務め、プリゴジン氏と関係が近いとされるスロビキン氏は24日、SNSで「ロシア大統領の意志と命令に従え。元の場所に戻れ」とワグネルの戦闘員に反乱に加わらないよう呼びかけ、事態の収拾に乗り出しています。

また別の将校は、動画のメッセージで「これは軍事クーデターだ」と非難しました。

ウクライナの前線に多くの戦闘員を投入してきたプリゴジン氏は統制を強化しようとする国防省への反発を強め、23日には軍事侵攻を正当化するプーチン政権の主張まで否定していました。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は24日、ロシアメディアに対して、最高検察庁のクラスノフ検事総長がプーチン大統領に事件について報告したと伝えており、「大統領の料理人」とも呼ばれ政権側に近いとされてきたプリゴジン氏に対してプーチン大統領がどのような対応をとるのかが焦点です。

ウクライナ国防省「プーチンのもろい独裁体制崩れた」

ウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長は23日「プーチンのもろい独裁体制が崩れた。ロシアの全体主義者たちは権力とカネをめぐって共食いを始めた。われわれが長らく言っていたことが起きた」とSNSに投稿しました。

アメリカ ホワイトハウス「事態を注視」

ロシアの治安当局が民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏の捜査に着手したことを受けて、アメリカ・ホワイトハウスのNSC=国家安全保障会議の報道担当者は「事態を注視している。今後、同盟国などと状況を協議する」とコメントしています。

モスクワ市長「モスクワでは治安強化のためテロ対策」

ロシアの首都モスクワのソビャーニン市長は24日、SNSに「寄せられた情報に基づきモスクワでは治安強化のためテロ対策がとられている」と投稿し、市内で交通規制が強化されているほかイベントの開催が制限される可能性もあるとしています。

また、モスクワ州の知事もSNSでテロ対策の導入を発表し、治安対策が強化され、南部に向かう道路で検問が行われる可能性があるなどとして、南部などへの移動を控えるよう住民に呼びかけています。

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