ラグビー日本代表 W杯へ新ジャージ ファン寄せたウエア素材に

9月に開幕するラグビーワールドカップフランス大会で、日本代表の選手たちが着る新しいジャージが発表されました。選手とファンをつなげようと、全国のファンから寄せられたウエアが素材として再利用されています。

東京都内で開かれた発表会には、前回の日本大会で活躍した姫野和樹選手や、身長が2メートルを超えるワーナー・ディアンズ選手など5人の選手がモデルを務めました。

新しいジャージは、選手とファンをつなげようと全国のファンから寄せられた1266枚のスポーツウエアなどが再利用され、素材の一部として使われています。

前回大会のスローガン「ONE TEAM」のように「選手とファンがひとつになって戦ってほしい」という思いが込められているということです。

デザインは、前回大会のモデルを踏襲し、日本代表の伝統である赤と白の横のしま模様を基調にしています。

胸から腹部にかけてのラインは「かぶと」をコンセプトにし、武士道の精神でチームをひとつにして世界に挑む姿をイメージしているということです。

開発したメーカーによりますと、100人近くのリーグワンのトップ選手の体型のデータをもとに作られ、フィット感にすぐれていて試合では相手につかまれにくいようになっています。

また、前回大会のジャージよりも、さらに通気性がよくなり、汗でぬれても乾きやすいということです。

新しいジャージは7月15日に熊本県で行われる日本代表と、ニュージーランド代表のセカンドチームとの試合から使われる予定です。

姫野和樹「ファンの思いを肌で感じられ心強い」

モデルとして新しいジャージを着た日本代表のフォワード、姫野和樹選手は「ファンの思いを肌で感じられることはすごく心強い。歴史ある日本代表のジャージを新たな高みに持っていくことが責任だと思う。ワールドカップを楽しみにしながら、日々のタフな練習を頑張っていきたい」と話しました。

ワーナー・ディアンズ「体にもとてもフィット」

日本代表の長身フォワード、ワーナー・ディアンズ選手はジャージを着た感想について「ファンの想いが詰まっているということは初めて知った。体にもとてもフィットしている。このジャージでこれから試合を戦うのを楽しみにしている」と話しました。