“入管見る世間の目は厳しい” 齋藤法相 全国の局長らに訓示

全国の出入国在留管理局長らの会議で、齋藤法務大臣は、スリランカ人女性が施設で死亡した問題を念頭に「入管を見る世間の目には厳しいものがある」と述べ、状況を改善するため、業務に誠実に取り組むよう訓示しました。

法務省で開かれた会議には、全国の地方出入国在留管理局長と入国者収容所長が出席しました。

齋藤法務大臣は「送還忌避・長期収容問題を解決し、保護すべき者を確実に保護するための改正入管法が成立した。改正法に基づく適正かつ円滑な業務の実現に取り組んでもらいたい」と述べました。

そのうえで、おととし、名古屋出入国在留管理局の施設でスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが収容中に体調不良を訴えて死亡した問題を念頭に「残念ながら入管を見る世間の目には厳しいものがある。この状況を改善していくには、皆さんの目の前にある一つ一つの仕事を誠実にこなしていくこと以外に方法はない」と訓示しました。