石川 七尾 涼やかな音色楽しめるガラスの風鈴づくりが最盛期

本格的な夏の訪れを前に、石川県七尾市の工房で涼やかな音色が楽しめるガラスの風鈴づくりが最盛期を迎えています。

七尾市にある「能登島ガラス工房」では毎年、この時期に涼やかな音色を奏でるガラスの風鈴づくりが行われています。

作業は今、最盛期を迎えていて、工房の作家はおよそ1300度に熱した「能登ブルー」と呼ばれる淡い青色のガラスなどを金属の棒に巻きつけたあと、棒を通して空気を吹き込んで丸く膨らませ、風鈴の形に整えていました。

このあと、古くから中能登地域に伝わる「能登上布」と呼ばれる麻織物の短冊をとりつければ完成で、一つ一つ厚みや形が異なる手作りの風鈴は、さまざまな音色が楽しめるということです。

この工房では新型コロナの影響で訪れる人が減少し、風鈴の生産量はここ数年、例年の6割に落ち込んだということですが、ことしは例年の8割にあたる800個の生産を予定しているということです。

ガラス作家の高橋真人さんは「作家が一つ一つデザインを考えてつくっています。色合いなども楽しみながら、ガラスの風鈴の涼しげな音色を楽しんでほしい」と話していました。