スポーツ

日本スポーツ協会 新会長に遠藤利明氏 新副会長に益子直美氏

日本スポーツ協会の新しい会長に、オリンピック・パラリンピック担当大臣を務めた副会長の遠藤利明氏が就任し、「スポーツの力で地域や社会を元気にする」と抱負を語りました。

日本スポーツ協会では、3期6年務めた伊藤雅俊会長が退任を表明し、後任として、副会長だった遠藤氏の就任を23日の理事会で正式に決めました。

衆議院議員の遠藤氏は、オリンピック・パラリンピック担当大臣や東京大会の大会組織委員会副会長などを歴任してきました。

遠藤新会長は会見で、東京大会をめぐる事件を踏まえ、「大会組織委員会の副会長を務めた私にも大変な責任がある。今後そうしたことがなく、明るく公平で、みんなが楽しめるスポーツにしなければいけない」と述べました。

そのうえで、「東京大会が開催された2021年までは、強化を中心にスポーツ政策を進めてきたが、今は原点である子どもたち、地域スポーツの振興を進めなければならず、協会が担う部分は非常に多い。スポーツを地域で生かし、強化と普及の好循環を作らないといけない。スポーツの力で地域や社会を元気にしたい」と抱負を語りました。

また、バレーボールの元日本代表で、怒らない指導方法の普及などに取り組んでいる益子直美氏が、新たに副会長に選ばれ、女性で初めてとなるスポーツ少年団の本部長にも就任しました。

益子氏は「スポーツの価値を勝利至上主義だけでない価値観に変えていければという思いがある。大役を務めることへの不安はあるが、私なりに行動して、勉強して頑張っていきたい」と意気込みを話しました。

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