天皇皇后両陛下 インドネシア訪問公式日程を終え きょう帰国へ

天皇皇后両陛下は、即位後初めての親善訪問となったインドネシアでの7日間におよぶ公式日程を終え、23日に帰国されます。

天皇陛下は22日、ジャワ島中部のジョグジャカルタ近郊にある、世界遺産、「ボロブドゥール寺院」を視察されました。

視察後、天皇陛下は取材に応じ、「将来的に日本に関心を持っているようなインドネシアの方々、そしてまたインドネシアに関心を持っている日本の若い方々、相互の交流によって、両国間の親善関係がより深まることを心から願っております」と述べられました。

即位後初めての外国への親善訪問となった今回の訪問では、首都ジャカルタ近郊の大統領宮殿でジョコ大統領夫妻が主催する午さん会に出席したほか、太平洋戦争後もインドネシアにとどまりオランダとの独立戦争に加わった「残留日本兵」と呼ばれる元日本兵の子孫とも懇談されました。

さらに「残留日本兵」も埋葬されている「カリバタ英雄墓地」で黙とうをささげられました。

このほか、日本語を学ぶ大学生などインドネシアの若い人たちと交流されました。

皇后さまにとっては外国への親善訪問は21年ぶりでしたが、宮内庁によりますと、出席を検討していた行事や視察はすべて行うことができ、充実感を持たれていたということです。

両陛下は今月17日からの7日間の公式日程を終え、現地時間の23日午前、政府専用機でインドネシアを出発し、夜に帰国されます。