生成AI“限定的な利用から”学校での活用ガイドライン原案判明

生成AIの学校での活用について、文部科学省が取まとめる暫定的なガイドラインの原案がわかり、活用が有効な場面を検証しながら、限定的な利用から始めることが適切だとしています。文部科学省は、専門家などの意見を踏まえ、7月上旬までには公表したいとしています。

文部科学省は5月から、生成AIの学校現場での取り扱いをめぐって専門家を交えた議論を始めていて、暫定的なガイドラインの原案が分かりました。

関係者によりますと、原案では、生成AIは個人情報の流出や著作権侵害のリスクも懸念されることなどから、活用が有効な場面を検証しながら、限定的な利用から始めることが適切だとしています。

具体的には、
▽グループ学習で考えをまとめる途中段階として、足りない視点を見つけるために活用することや、
▽英会話の相手として使うことなどは、適切と考えられるとしています。

一方、
▽生成AIのメリットやデメリットを学習せずに、子どもたちに自由に使わせることや、
▽コンクールの作品やレポートなどで、生成AIがつくったものを自分の成果として応募、提出することなどは、適切ではないと考えられるとしていて、応募要項を踏まえて十分に指導するように促しています。

文部科学省は、専門家などの意見を踏まえて、7月上旬までには公表したいとしていますが、その後も科学的な見解などに応じて見直していく方針です。