井岡一翔 検査で大麻成分 基準超えず ジム側“潔白証明する”

JBC=日本ボクシングコミッションは、日本男子で初めて4階級制覇を果たした井岡一翔選手が去年の試合で行ったドーピング検査で、禁止物質の大麻成分の代謝物が検出されたと発表しました。WADA=世界アンチドーピング機構の基準を超えていないため、JBCはルールには違反しないとしていて井岡選手が所属するジムは「井岡は大麻等の禁止薬物を摂取も使用もしていない」としています。

JBCの発表によりますと井岡選手は去年12月31日にアメリカの選手と対戦した2団体統一戦でのドーピング検査で、禁止物質である大麻成分の代謝物が尿から検出されたということです。

しかし、WADAの基準を超えるものではなかったということでJBCはルールには違反しないと判断したということです。

その上でJBCは「大麻などの違法な薬物の使用は一切認めていない。井岡選手の処分の可能性については検討中だ」とコメントしています。

一方、井岡選手が所属するジムは「井岡は大麻等の禁止薬物を摂取も使用もしていない」などとコメントを発表し井岡選手の潔白を証明していくとしています。

また、井岡選手は今月24日の世界タイトルマッチには予定通り出場するということで所属するジムは「直前にこのような発表がなされることについては非常に困惑しているとともに疑義を有さざるを得ない」としています。

井岡選手は3年前の試合の際に行われた検査でも大麻成分や禁止薬物の陽性反応を示しましたが、調査を委託された倫理委員会が、JBCの検体の管理がずさんであったことを指摘し、JBCはルールに違反した事実はないと結論づけていました。