海上自衛隊 試験運用の大型無人機の機体などを報道陣に初公開

海上自衛隊は、先月から青森県を拠点に試験運用を行っている大型無人機の機体などを21日、初めて報道陣に公開しました。

海上自衛隊が公開したのは、先月上旬から青森県の八戸航空基地を拠点に、試験運用を行っている大型の無人機、「シーガーディアン」です。

全長はおよそ12メートルで、地上から操縦を行い、最大で24時間、飛行を続けられるということです。

有人の哨戒機で行っている警戒監視などの任務を代替できないか検証するため試験運用を行っていて、21日は機体の操縦を行う地上のオペレーションセンターも初めて報道陣に公開しました。

海上自衛隊によりますと、この無人機には高性能のカメラや海上を監視するレーダーなどが備えられていて、オペレーションセンターには撮影された映像がリアルタイムで送られます。

カメラの倍率などの操作も地上から行えるということで、青森県沖の太平洋を航行している複数の貨物船がさまざまな角度や倍率で撮影されモニターに映し出されていました。

これまでの試験で、上空数千メートルの高度からでも船の種類が判別できることなどが確認されているということです。

海上自衛隊は、来年9月ごろにかけておよそ2000時間試験飛行させる計画で、性能などを確かめたうえで、大型無人機を導入するかどうか判断することにしています。