高浜原発1号機 7月28日にも再稼働へ 運転開始40年超で2例目

関西電力は運転開始から49年となる福井県にある高浜原子力発電所1号機について来月28日にも、再稼働する方針を明らかにしました。再稼働すれば2011年以来で、運転開始から40年を超えた原発では国内で2例目になります。

高浜原発1号機は、49年前の1974年に運転を開始した、現在、国内に残るなかでもっとも古い原発です。

関西電力はおととし8月の時点で、2年後となる今月再稼働するとしていましたが、その後、原子力規制庁から火災対策の不備を指摘され、遅れる見通しを示していました。

こうした中、関西電力は21日、一連の工事や原子力規制庁の確認など必要な対応を終えたとして、22日から1号機の原子炉に燃料を入れる作業を始め、順調に進めば来月28日にも原子炉を起動させる方針を福井県に伝えました。

高浜原発1号機は定期検査に入った2011年1月から12年以上運転できない状態が続いていて、方針どおり再稼働すれば、運転開始から40年を超える原発の運転は美浜原発3号機に続いて国内で2例目になります。

また、関西電力は1号機と同じく運転開始から40年を超えている高浜原発2号機についてもことし9月15日に原子炉を起動させる方針を示しました。