通常国会 会期末 このあと閉会へ

通常国会は21日、会期末を迎えました。このあと、衆参両院の本会議で手続きがとられ、150日間の会期を終えて閉会します。

ことし1月23日に召集された第211通常国会は、21日、会期末を迎えました。

午前の参議院本会議では、昨年度=令和4年度の政府の政策評価の実施状況などについて報告と質疑などが行われました。

そして午後、衆参両院の本会議でそれぞれ閉会に向けた手続きがとられ、通常国会は150日間の会期を終えて閉会します。

この国会では、▽防衛費増額に向けた財源確保法や▽外国人収容の在り方を見直す改正出入国管理法など、政府が提出した60の法案のうち58件が成立しました。

国会の閉会を受けて、岸田総理大臣は21日夜、記者会見し、政府の国会対応を振り返るとともに、今後の政権運営の進め方などについて説明することにしています。

一方、政府は、マイナンバーカードをめぐる問題が後を絶たないことを受け、省庁横断の新たな対策本部「総点検本部」を設置し、初会合を開きます。

会合には、岸田総理大臣も出席し、具体的な対応の検討を指示するものとみられます。

官房長官「最後まで緊張感を持って対応したい」

松野官房長官は、午前の記者会見で「内閣が提出した法案60件、条約11件については、これまでに防衛力強化のための財源確保法案などの重要法案を含む58件の法案が成立し、すべての条約について承認いただいた」と述べました。

そのうえで「きょうも参議院本会議で、昨年度の政策評価などに関する報告・質疑が行われており、最後まで緊張感を持って対応したい」と述べました。

一方、マイナンバーカードをめぐる問題については「きのう岸田総理大臣から関連するデータやシステムの総点検、今後、新たな誤り事案が生じないようにするための仕組みづくり、国民の不安払しょくのための丁寧な対応の3つの基本方針に基づき、対策をさらに強化するよう指示があった」と述べました。

そのうえで「きょう『マイナンバー情報総点検本部』を設置し、会議を開催する予定だ。きょうは関係省庁を集め、岸田総理大臣より改めて3つの基本方針に基づき対策を強化するよう指示を行う」と述べました。