サッカー日本代表 ペルーに快勝 三笘薫 伊東純也などがゴール

サッカー日本代表は20日夜、大阪 吹田市でペルーと強化試合を行い、多彩な攻撃を見せて4対1で快勝しました。

世界ランキング20位の日本代表は、6月15日に行われた世界75位のエルサルバドルとの強化試合に6対0で快勝し、20日夜は、大阪 吹田市のパナソニックスタジアム吹田で世界21位のペルーと対戦しました。

日本は前の試合から先発メンバーを6人入れ替え、キャプテンの遠藤航選手や、去年のワールドカップで攻撃の軸を担った鎌田大地選手、伊東純也選手などが入りました。

三笘薫選手

日本は、立ち上がりから右サイドの伊東選手と、左サイドの三笘薫選手を中心にゴールに迫ると、前半22分に左サイドバックの伊藤洋輝選手がペナルティーエリアの外から左足で強烈なミドルシュートを決めて先制しました。

三笘薫選手が追加点

37分には、鎌田選手からのパスを受けた左サイドの三笘選手がドリブルで切り込んで、右足でシュートを決めてリードを広げました。

伊東純也選手が3点目

後半に入っても、カウンターから伊東選手が追加点をマークしたほか、30分には途中出場の前田大然選手がゴールを決めました。

終盤ペルーに1点を返されましたが、日本は多彩な攻撃で4対1で快勝し、15日のエルサルバドル戦に続いて、6月の強化試合で2連勝しました。

森保監督「全員がつなぎ勝利に」

森保一監督は「ペルーは南米の強豪だが、いい準備をして全員がつないで勝つということを表現してくれた。選手たちが局面で戦ってくれてチームとして組織的な守備ができた。これからもすべてにおいてレベルアップして勝っていきたい」と話していました。

三笘選手「慌てずに戦えた」

1ゴール1アシストの三笘薫選手は「最初は少し落ち着かなかったが、1点入ってからうまく試合を進めることができた。前半を慌てずに戦えたのがよかった」と話しました。

みずからの得点シーンについては「縦に行って左足にするか、カットインして相手の股を抜くか、いろいろ考えたが、そこまで相手が体を寄せてこなかったのでカットインして枠内をねらった。少しボールがずれてしまったが、運よく入ってくれた」と振り返りました。

そして今シーズンを振り返って「いろいろな期待を背負ってやっていたし、イングランドプレミアリーグもいろいろ課題と発見があってすごく充実していた。来シーズンは連戦が増えてもっと厳しくなると思うので、もう1段階クオリティーを上げたい」と話しました。

伊東選手「チャンス多く作れていた」

右サイドの攻撃的なポジションで先発し、1ゴールを決めた伊東純也選手は「いい形でショートカウンターができたり、うまく崩しができていたし、チャンスは多く作れていた」と振り返りました。

左サイドの三笘薫選手との連係については「お互い縦に突破するのが持ち味なので、『縦に突破したときにクロスボールに入ってあわせよう』と言っていた。得点シーンのような場面をもっと増やしていければいい」と話しました。

そのうえで「3月の強化試合はふがいない試合をした。ペルーは強い相手だったので、4対1で勝てたのは自信を持っていい」と手応えを口にしました。

鎌田選手「チームとしてすごくよかった」

1アシストをマークした鎌田大地選手は「チームとしてすごくよかった。三笘選手にいい状態でボールを持たせれば得点につながる。彼をうまく生かせればいいと思って、プレーしていた」と話しました。

そして、今シーズンを振り返って「トップレベルの舞台でプレーできたし、いろいろな経験ができてすごくいいシーズンだった。ただ、ワールドカップでうまくいかなったり、いいときも悪いときもあった」と話しました。

ドイツ1部リーグのフランクフルトを退団した鎌田選手は、来シーズンイタリア1部リーグの強豪、ミランへの移籍が有力視されています。

鎌田選手は「大きなクラブでの挑戦になると思うので、まずはしっかりスタメンで試合に出続ける。大きなクラブで自分の居場所を確保することは今までの日本選手では難しかったのでそこはしっかりやりたい」と話していました。