山形 新品種のさくらんぼ「やまがた紅王」約5キロ盗まれる

山形県が20年以上かけて開発したさくらんぼの新品種「やまがた紅王」が、天童市のさくらんぼ畑で盗まれました。「やまがた紅王」は今月、本格的な販売が始まったばかりで、盗難の被害が確認されたのは初めてです。

19日午前5時半ごろ、天童市寺津のさくらんぼ畑で3本の木になっていた「やまがた紅王」の実が軸ごともぎ取られ、大量に盗まれているのを栽培農家の男性が見つけ、警察に通報しました。

警察によりますと、盗まれた実はおよそ5キロで、被害額は合わせて10万円相当に上るということです。

被害にあったやまがた紅王の木は農業用ハウスの中にありましたが、施錠はされておらず、18日午後5時ごろの時点では被害はなかったということです。

県内で「やまがた紅王」が盗まれる被害が確認されたのは初めてだということで、警察は窃盗事件として捜査しています。

「やまがた紅王」は、山形県が1997年から20年以上かけて開発してきた新しい品種です。
実の大きさが直径3センチ前後と国内最大級のさくらんぼで、高いものでは100グラム、8個ほどが4000円で取り引きされ、今月から本格的な販売が始まったばかりでした。

警察は、畑の近くで不審な人物やふだん見かけない車などを見かけたら早めに通報するよう呼びかけています。