ルールの一部改定が検討されているのは「公認野球規則」に記されているホームベースから左右両翼までの距離と、ホームベースからバックネット側のフェンスなどまでの距離です。
「公認野球規則」では1958年6月1日以降に球団が建設する球場について、ホームベースから左右両翼までの最短距離が「325フィート、99.058メートルを必要とする」としていますが、関係者への取材でこの距離に関するルールのうち「必要とする」という部分を「推奨する」などに変更する方向で、検討が進められていることが分かりました。
同様にホームベースからバックネット側のフェンスなどまでの距離についても「60フィート、18.288メートル以上を必要とする」から「推奨する」などに変更する方向で検討が進んでいるということです。
この改定が行われるとプロ野球、阪神が兵庫県尼崎市で建設を進めている甲子園球場と同じ両翼95メートルの2軍の新たな球場が規定を満たすほか、グラウンドのサイズが規定を満たしていなかった日本ハムの新球場、エスコンフィールド北海道もルールにのっとって使用できることになります。
ルールの一部改定は今シーズンのオフに行われるプロ・アマ合同の「日本野球規則委員会」で話し合われる予定です。
公認野球規則改定検討 球場サイズ「必要」→「推奨」に変更か
プロ野球の試合などが行われる球場のサイズについて野球の公式ルールを定めた「公認野球規則」でこれまで「必要とする」とされてきたホームベースから両翼までの距離などが、規定に満たなくても新たな球場を建設できるようにするルールの一部改定が検討されていることが分かりました。