外食チェーン コロナ禍で停滞していた海外進出 再び加速

外食チェーンの間では、コロナ禍の落ち込みから回復する外食需要を取り込もうと、企業の買収などを通じて海外進出を再び加速する動きが相次いでいます。

うどんチェーンの丸亀製麺などを展開する「トリドールホールディングス」は、欧米などで外食需要が回復する中、コロナ禍で停滞していた海外店舗の増加ペースを再び速めていて、昨年度は63店舗の増加となりました。

今年度も、この2倍以上にあたる162店舗の増加を計画し、
▽イギリスのピザチェーンなどの買収で合意したほか、
▽カナダでのうどん店の初出店などを予定しています。

また、回転ずしチェーン大手の「くら寿司」は、コロナ禍の2020年に中国大陸への出店計画をいったん白紙としていましたが、このほど計画を復活させ、6月に上海に初出店しました。

会社は今後、中国のほかにも、アメリカを中心に出店を加速し、2030年中に海外店舗を400店舗に増やすとともに、年間1500億円の売り上げを目指す計画です。

このほか、
▽居酒屋などを展開する「ワタミ」がことし2月以降、台湾と韓国、シンガポールに出店したほか、
▽焼き鳥チェーンの「鳥貴族ホールディングス」が、1年以内にアメリカに出店する方針を示していて、
コロナ禍で停滞していた外食チェーンの海外進出が再び加速しています。