スカイマーク 福岡空港の整備士が飲酒検査行わず4便が遅延

航空会社のスカイマークの福岡空港の整備士が、法律で定められたアルコール検査を実施せずに機体を点検し、別の整備士がやり直した影響で4便に最大2時間余りの遅れが発生しました。

スカイマークによりますと19日に福岡空港で、60代の整備士が法律で定められたアルコール検査を実施しないまま出発前の機体の点検を行っていたということです。

社内規定では作業にあたる前に整備責任者が検査の記録用紙を確認することになっていますが口頭でしか確認しておらず、整備士は「検査した」と答えていたということです。

しかし、検査の記録がなかったことから別の整備士が点検をやり直すことになり、この影響で福岡から那覇に向かう便が2時間余り遅れたほか、後続の便も含めあわせて4便に遅れが発生しました。

整備士は「始業前の自主点検が定められた検査と思い込んでいた」と話しているということで、自主点検ではアルコールは検知されなかったということです。

スカイマークは、ことし2月にも整備責任者が酒気帯びの状態で業務したなどとして、国土交通省から業務改善勧告を受けており、2018年以降、あわせて6回の行政指導を受けています。

スカイマークは「多大なご迷惑をおかけしましたことを深くおわびいたします」とコメントしています。