インド G20にアフリカ連合メンバー入り提案 インド政府関係者

G20=主要20か国の議長国インドが、AU=アフリカ連合のメンバー入りを各国に提案していることをインドの政府関係者が明らかにしました。インドとしては、「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国の国々をけん引する姿勢を示すことで、国際社会での存在感を高めるねらいがあるものとみられます。

G20の議長国インドの政府関係者によりますと、モディ首相は18日までにG20各国の首脳に対し、ことし9月に開かれる首脳会議に向けて、アフリカ連合のメンバー入りを提案する書簡を送ったということです。

政府関係者は「モディ首相は、特にアフリカ諸国など『グローバル・サウス』の声が国際社会に大きく反映されることを強く望んでいる」としています。

アフリカの55の国と地域が加盟する世界最大級の地域機関であるアフリカ連合は、G20のメンバー入りを求めていて、これまでに日本やアメリカなどは支持する考えを示しています。

アフリカの国々は「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国として、ウクライナ侵攻をめぐって欧米とは一線を画した動きを見せるなど存在感が増しています。

インドとしては、「グローバル・サウス」の代表格としてアフリカの国々もけん引する姿勢を示すことで、国際社会での存在感を高めるねらいがあるものとみられます。