「金」先物価格 最高値更新 円安進み国内での価格押し上げ

大阪取引所で取り引きされている「金」の先物価格が最高値を更新しました。アメリカなどの景気減速の懸念から比較的安全な資産として高値の水準が続く中、円安が進んで国内での価格を押し上げています。

大阪取引所で取り引きの中心となる「来年4月もの」の金の先物価格は、19日朝、一時、1グラム当たり8915円まで上昇し、取り引き時間中の過去最高値を更新しました。

また、終値としても1グラム当たり8891円と2営業日連続で過去最高値を更新しています。

「金」の先物価格は、アメリカなどの景気減速への懸念から比較的安全な資産として高値の水準が続いています。

こうした中、外国為替市場で円安が進んだことで国内での価格を押し上げました。

市場関係者は「金融引き締めを続けている欧米に対して、金融緩和策を維持する日本との金融政策の方向性の違いから、短期的には国内の金の価格は最高値更新をうかがう展開が続きそうだ」と話しています。