鹿児島 奄美地方で線状降水帯が発生 土砂災害や浸水など警戒

前線の活動が活発になり、鹿児島県奄美地方では非常に激しい雨が降り続き、線状降水帯が発生したとして、気象庁は「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。
これまでの雨で奄美地方では地盤が緩んでいるところがあり、気象庁は土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水などに警戒し、安全を確保するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、奄美地方では停滞する梅雨前線の活動が活発になり、雨雲が発達しています。

奄美地方では、発達した積乱雲が次々と連なる「線状降水帯」が発生して、非常に激しい雨が同じ場所に降り続き、災害が発生する危険性が急激に高まっているとして、気象庁は午後2時20分に「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。

この時間、発達した雨雲が奄美地方南部の沖永良部島や与論島の周辺に流れ込んでいます。

鹿児島県が設置した雨量計では、午後2時までの1時間に、
▽知名町で54ミリの非常に激しい雨を、
▽同じ沖永良部島の和泊町でも41ミリの激しい雨を観測しました。

これまでの雨で、奄美地方では土砂災害の危険性が非常に高まり、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

奄美地方では、このあとしばらくは局地的に雷を伴って激しい雨が降るおそれがあります。

気象庁は土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や川の増水に厳重に警戒するとともに、落雷や突風にも注意を呼びかけています。

奄美地方では状況が急激に悪化するおそれがあります。

自治体からの避難の情報に注意し、安全な場所で過ごすよう心がけてください。