渡辺復興相 ウクライナ復興に向け覚書締結 震災の経験生かす

渡辺復興大臣は、日本を訪れているウクライナのクブラコフ副首相兼インフラ相と会談し、ウクライナの復興に向けた計画の策定や両国間の連絡窓口の設置などを盛り込んだ覚書を交わしました。

会談は19日午前、復興庁で行われ、ウクライナの復興に向けた覚書を交わしました。

覚書では、東日本大震災の経験を生かしながら、持続可能な復興に向けた政策や知見を共有し、官民双方の協力を拡大することを目的に掲げています。

具体的には、復興計画の策定に向けた情報交換を行い、セミナーやシンポジウムなどを共同で開催すること、それに進行状況を確認するための両国間の連絡窓口を設置することなどが盛り込まれました。

クブラコフ副首相は「戦争はいつまでも続くわけでなく、破壊されたすべてのインフラや住宅、経済を復旧・復興していかなければならない。日本が持っているノウハウは非常に重要で、世界でもユニークな知識だ」と述べました。

渡辺大臣は「復興にあたっては、インフラの整備はもとより、住民の帰還やコミュニティの再建が欠かせない。覚書の締結を契機に、両国の対話が実り多きものになるよう期待する」と述べました。