電動キックボード 免許なし利用可前に交通ルール順守呼びかけ

7月から電動キックボードが運転免許なしに利用できるようになるのを前に、警視庁が交通安全教室を開いて交通ルールを守るよう呼びかけました。

来月から始まる電動キックボードの新たな制度では、最高速度が時速20キロ以下で、大きさなどの基準を満たしたものについては、16歳以上の人が運転免許がなくても利用できるようになります。

これを前に18日、東京 世田谷区で交通安全教室が開かれ、参加した30人余りが警察官から新たな制度の説明を受けました。

この中で警察官は、最高速度を時速6キロまでに制御できるなどの条件を満たせば、歩道も走行できることを紹介したうえで、その場合でも走ることができるのは自転車の走行が認められている場所に限られていることなど注意点を伝えていました。

会場には、新たな基準を満たした電動キックボードと、今後も運転免許が必要なものが用意され、参加者たちはスピードや装備などの違いを確認していました。

警視庁によりますと、ことし都内では5月末の時点で電動キックボードの交通違反の取締りの件数が1039件に上っていて事故も相次いでいるということです。

警視庁交通総務課の大成浩司管理官は「まずは交通ルールをしっかりと学んでもらい、安全な運転に努めてほしい」と話していました。