“400年以上続く” 2匹のくも戦わせる「くも合戦」4年ぶり開催

細い棒の上で2匹のくもを戦わせる鹿児島県姶良市の伝統行事「くも合戦」が4年ぶりに行われました。

「くも合戦」は姶良市加治木町で400年以上続くとされる伝統行事で、国の「選択無形民俗文化財」に登録されているほか、日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」にも選ばれています。

コロナ禍で開催を見合わせていましたが、4年ぶりに実施され、およそ100人が自慢のくもを持ち寄りました。

長さ60センチの細い棒の上でコガネグモのメスどうしを戦わせ、棒から落ちたり糸を巻きつけられたりすると勝負が決まるルールです。

参加者たちはくもの動きに合わせて声援を送ったり、動画を撮影したりしながら勝負の行方を見守っていました。

また、くもの見た目を競うコンテストも開かれ、審査員たちがくもの形や脚の長さなどを審査していました。

参加した9歳の男の子は「餌をあげて大事に育てましたが、2回戦で負けてしまいました。残念でしたが、来年も出場したいです」と話していました。

また、20年以上参加しているという67歳の男性は「負けてしまいましたが、くも合戦のにぎわいが戻ってきてうれしかったです。次は孫と参加し引き継いでいきたい」と話していました。