JR東日本は、これまでおおむね10キロおきに在来線の駅などに設置した雨量計を用いて降水量を計測し、一定の量に達すると徐行や見合わせといった運転規制を行ってきました。
しかし近年、局地的な大雨が頻発し、状況を把握しきれないケースがあるとして、気象庁や国土交通省のレーダーで観測された雨量を速度規制に活用するシステムをすべての在来線に導入したということです。
このシステムでは、リアルタイムで配信される1キロ四方ごとの雨量データを線路に重ね合わせ、一定の規制値を超えた区間では列車の速度を時速35キロ以下に抑えることにしています。
よりきめ細かく雨の状況を確認することで、迅速な判断につなげたいとしていて、18日の始発から運用を始めるということです。
JR東日本の深澤祐二社長は「小規模な土砂災害などへの対応力が高まることを期待しており、安全運行に生かしていきたい」と話しています。
JR東日本 局地的大雨でレーダー雨量を速度規制に活用 全在来線
局地的な大雨に的確に対応するため、JR東日本はレーダーで観測された雨量を速度規制に活用するシステムをすべての在来線に導入し、18日から運用することになりました。