バーベキューの火で生徒死亡 専門学校が保護者向け説明会 福岡

先月、福岡県柳川市の美容専門学校でバーベキューの火が生徒たちに燃え移り1人が死亡した事故について、学校側が事故後初めて保護者向けの説明会を行い、出席者によりますと、この中で理事長が学校の催しで生徒が死亡したことについて謝罪したということです。

学校などによりますと先月24日、柳川市の「ハリウッドワールド美容専門学校」で行われたバーベキューで、男性教員が炭の火に消毒用のアルコールをかけたところ付近にいた生徒に火が燃え移り、この事故で男子生徒4人がやけどをしてこのうち18歳の生徒が死亡しました。

事故から3週間余りたった17日、事故後初めてとなる保護者向けの説明会が非公開で行われました。

出席者によりますと、この中で理事長が学校の催しで生徒1人が死亡し、複数の生徒がけがをしたことについて「謝罪いたします」と述べたほか、事故の経緯を説明したということです。その後の質疑応答では、保護者から事故の正確な説明や第三者による検証の方法などについて質問が相次いだということです。

参加した保護者のひとりは「保護者からの『本当のことをうそをつかないで教えてください』という求めに対する答えではなくて、学校側を守るような返答で誠意が伝わらなかった。過去は戻せないが真実を話してほしい」と話していました。

事故をめぐっては、警察が業務上過失致死傷などの容疑を視野に学校を捜索するなどして捜査を進めているほか、学校側も第三者による検証委員会を立ち上げて調査を行うとしています。