テニス 錦織圭 けがからの復帰戦 準々決勝でストレート勝ち

テニスの錦織圭選手がけがからの復帰戦として出場している下部のツアー大会のシングルス準々決勝で、オーストラリアの選手にストレートで勝って準決勝に進みました。

元世界ランキング4位で33歳の錦織選手はおととし10月、アメリカで行われたマスターズ大会に出場して以来、左股関節の痛みが続き去年1月に手術を受けて復帰を目指しましたが、その後も足首を痛め、昨シーズンのツアー復帰を断念しました。

現在は12年ぶりにランキングを外れています。

錦織選手はプエルトリコで開かれている下部のツアー大会でおよそ1年8か月ぶりに実戦に復帰し、16日に行われたシングルス準々決勝で世界254位でオーストラリアのアダム・ウォルトン選手と対戦しました。

第1セットは終盤まで競り合う展開となりましたが、第10ゲームで錦織選手がフォアハンドの鋭いショットでストローク戦を制して2回目のブレークに成功し、6-4で取りました。

第2セット、錦織選手は精度の高いショットで相手を揺さぶり、第5ゲームから4ゲームを連取して6-2で取りました。

錦織選手はセットカウント2対0のストレート勝ちで準決勝に進みました。

錦織選手は17日、準決勝で世界423位のブラジルの選手と対戦し、決勝進出を目指します。

錦織「1,2回戦とは違う緊張感があった」

試合後、錦織圭選手は「相手は最初の数ゲームはしぶとくプレーしてきたし、なかなかミスもしてくれなかった。思ったよりディフェンスでしっかり返してくるなという印象があった。最初は自分から決めきれないところで、ポイントを落として、競ってしまう場面が出てきた」と振り返りました。

また、「早く家に帰りたいです」と笑いながら話し「できるかぎりのところまで今週は頑張るがなかなか疲れがきている」と話しました。

そして、「勝ったことが一番大事だし、こういう相手に2セットできれいに勝てたことは評価できる。ただ、きょうの試合は勝ちたいという意識が若干出てきたり、足が動いてくれなかったり、1、2回戦とは違う緊張感があった。2セット目の最後のほうは気持ちよくプレーしていたけど、これまでの試合とそこの違いはあった」と話しました。